続落、OPECプラスが増産開始の先送りを検討も売り続く=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=69.20(-1.14 -1.62%)
ニューヨーク原油の期近は続落。米国や中国の景気悪化懸念が相場を引き続き圧迫した。7月の米求人件数が767万3000件まで減少し、2021年1月以来の低水準となり、米雇用環境の悪化は明らかだが、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場参加者が期待するほどハト派寄りの結果となるのか不透明。中国政府が2段階での住宅ローン金利の引き下げを検討すると伝わるなど、住宅市場を通じた金融緩和を実施するとみられているものの、中国経済の悪化に歯止めがかかるとは期待されず。石油輸出国機構(OPEC)プラスが10月以降の増産を遅らせることを検討していると伝わったが、買い戻しは続かず、売りに押された。
時間外取引で10月限は軟化した後に買い戻しが優勢になり、71.46ドルまで上昇。ただ、戻り待ちの売りが上値を圧迫し再びマイナス転換すると、通常取引開始後は68.82ドルまで一段安となった。中心限月として年初来安値を更新。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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