東京株式(大引け)=128円安、半導体関連など売られ後場値を崩す展開
9日の東京株式市場は前場は買いが優勢だったが、日経平均は後場に値を崩し、取引終盤にマイナス圏に沈む展開を強いられた。
大引けの日経平均株価は前営業日比128円39銭安の3万8073円98銭と続落。プライム市場の売買高概算は17億146万株、売買代金概算は4兆5012億円。値上がり銘柄数は1081、対して値下がり銘柄数は519、変わらずは51銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方は強弱観対立のなかも買いが優勢で、寄り後に日経平均は次第高の展開に。後場寄りには230円弱上昇し3万8400円台まで水準を切り上げたが、そこがきょうの高値となり、後は一貫して値を下げる展開に変わった。日米の長期金利上昇を嫌気する形で買いが手控えられ、あすにオプションSQ算出を控えて先物主導で仕掛け的な下げ圧力が観測された。好決算発表銘柄が買われる一方、半導体関連の一角には売りがかさんだ。ただ、日経平均は安く引けたもののTOPIXはプラス圏で着地し、個別株をみても値上がり銘柄数が1000を上回り、全体の65%を占めている。売買代金は4兆5000億円台にとどまり、4連休前の前週2日以来の低水準となった。
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、後場急速に軟化し株価は下値を探る展開に。また、ソシオネクスト<6526>や東京エレクトロン<8035>なども売られた。三菱重工業<7011>が下落、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。このほか、レノバ<9519>が急落、ヤマトホールディングス<9064>、ローム<6963>なども大幅安。太陽誘電<6976>が急速に株価水準を切り下げ、ライオン<4912>の下げも目立つ。
半面、ディスコ<6146>が売買代金を伴い上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも高い。任天堂<7974>が値を上げ、オリックス<8591>も上値を追った。IHI<7013>、オムロン<6645>が物色人気となり、コーセー<4922>、川崎重工業<7012>はストップ高となった。ユー・エス・エス<4732>も投資資金の攻勢が顕著だった。ネットワンシステムズ<7518>も買いを集めた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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