HPエンタープライズ、冴えない決算もプラスに転じる=米国株個別
(NY時間10:31)(日本時間00:31)
HPエンタープライズ<HPE> 15.50(+0.27 +1.77%)
HPエンタープライズ<HPE>が前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ガイダンスも公表し、第2四半期に予想を下回る見通しを示したほか、通期の見通しも下方修正した。ネットワーク製品の需要低下とチップの供給不足を理由に挙げた。
ネリCEOは「下方修正の主な原因はネットワーク市場の減速と、高出力サーバーの提供に必要なGPUの供給不足にある」と述べた。ただ、年後半には改善されるとの見通しも示している。ネットワーク市場も25年度には回復する見込みだという。
アナリストは「同社は、マクロの逆風が通期ガイダンスに影響を与えると見込んでいるが、下半期の急成長への信頼は揺るがない」と述べていた。
株価は時間外で下落し、取引開始直後も売り先行で始まったものの、売りが一巡すると買い戻しが強まりプラスに転じている。ネリCEOはインタビューで「AIを使った新しいユースケースに取り組んでいる」と語った。買収したジュニパー・ネットワークス社は素晴らしい補強になる」とも語っていた。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.48ドル(予想:0.45ドル)
・売上高:67.6億ドル(予想:71.0億ドル)
・粗利益率(調整後):36.2%(予想:35.1%)
・営業利益率(調整後):11.5%(予想:10.6%)
(2-4月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.36~0.41ドル(予想:0.45ドル)
・売上高:66~70億ドル(予想:71.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.82~1.92ドル(従来:1.82~2.02ドル)(予想:1.91ドル)
・売上高:0~2%増(従来:2~4%)
・FCF:19億ドル以上(従来:19~21億ドル)(予想:21.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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