ロウズ、慎重な通期ガイダンスも株価は上昇=米国株個別
(NY時間11:14)(日本時間01:14)
ロウズ<LOW> 237.64(+6.32 +2.73%)
ホームセンター2位のロウズ・カンパニーズ<LOW>が取引開始前に11-1月期(第4四半期)決算を発表し、既存店売上高は減収となったものの予想ほどではなく、1株利益、売上高は予想を上回った。ただ、25年度の通期ガイダンスで、既存店売上高が予想以上の減収を見込んだほか、1株利益、売上高見通しも予想を下回った。
住宅ローン金利が上昇し、新築プロジェクトが減少する中で、消費者が自宅の改装を控えたため、同社は今年の売上がさらに減少すると述べている。
エリソンCEOは「インフレと住宅市場の停滞により、DIYの顧客は自宅への大きな出費を躊躇っている」と述べた。「ホームセンターを利用する顧客は、より小規模で非裁量的なプロジェクトに取り組み、価値を重視するようになった」とも語った。
この消費シフトは、キッチンやバスルーム、フローリングや家電製品の需要に打撃を与えた。エリソンCEOは「店舗とオンラインにおけるトラフィックと売上を高めるため、新しいDIYロイヤリティ・プログラムの展開に注力している」と述べていた。
ただ、時間外で株価は軟調に推移していたものの、通常取引に入ると買いが優勢となっている。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:-6.2%(予想:-7.1%)
・1株利益(調整後):1.77ドル(予想:1.68ドル)
・売上高:186.0億ドル(予想:184.6億ドル)
・粗利益率(調整後):32.4%(予想:32.2%)
・営業利益率(調整後):9.1%(予想:9.0%)
(25年度通期見通し)
・既存店売上高:-2~-3%(予想:-1.1%)
・1株利益(調整後):12.00~12.30ドル(予想:12.96ドル)
・売上高:840~850億ドル(予想:856億ドル)
・営業利益率(調整後):12.6%(予想:13.0%)
【企業概要】
米国各地の店舗で建築資材を販売し、ホームデコレーション、修繕、修理、改築、不動産管理関連の製品を網羅する住宅関連用品小売り会社。ホームセンター運営会社。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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