バンカメが下落 トレーディング収益が予想下回る=米国株個別
(NY時間10:13)(日本時間00:13)
バンカメ<BAC> 32.41(-0.75 -2.25%)
バンカメ<BAC>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、トレーディング収益が予想を下回ったことが嫌気されている。株式は予想を上回ったものの、債券・為替・商品(FICC)が冴えなかった。また、純受取利息(NII)は139億ドルと5%減少。預金コストの上昇と預金残高の減少が資産利回りの上昇を相殺した。
1株利益が予想を大きく下回った点も嫌気。SVBとシグネチャー銀の破綻に関連した米連邦預金保険公社(FDIC)への特別手数料21億ドルと、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)からの移行に関連した費用16億ドルを計上したことが影響した。それらを除く調整後の1株利益は予想を上回った。
モイニハンCEOは声明で、「記録的な顧客活動とデジタル・エンゲージメントにより、すべての事業が力強い成長を達成し、第4四半期および通期の業績は堅調なものとなった」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.70ドル(予想:0.66ドル)
・1株利益:0.36ドル(予想:0.50ドル)
・経常収益(調整後):236.4億ドル(予想:236.3億ドル)
トレーディング:37.5億ドル(予想:38.4億ドル)
FICC:22.1億ドル(予想:24.0億ドル)
株式:15.5億ドル(予想:14.4億ドル)
投資銀行:11.5億ドル(予想:11.0億ドル)
ウェルス・マネジメント:52.3億ドル(予想:52.7億ドル)
純受取利息(NII):139億ドル
・貸倒引当金:11.0億ドル(予想:13.1億ドル)
・融資残高:1.05兆ドル(予想:1.05兆ドル)
・預金残高:1.92兆ドル(予想:1.85兆ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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