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東京株式(大引け)=28円高、米株高受けた買い戻し一巡後は円高基調で伸び悩む

株式 

 22日の東京株式市場で、日経平均株価は一時200円を超す上昇となったものの、ドル安・円高基調が重荷となり、朝高後に伸び悩んだ。

 大引けの日経平均は前営業日比28円58銭高の3万3169円05銭と反発した。プライム市場の売買高概算は12億9578万株、売買代金概算は3兆4074億円。値上がり銘柄数は1268、対して値下がり銘柄数は353、変わらずは38だった。

 前日の米株式市場でNYダウが反発。マイクロン・テクノロジー<MU>の四半期決算が市場予想を上回ったことで半導体株が上昇した。東京市場では米株高を支えに主力株を買い戻す動きが広がった。中東での地政学リスクの高まりにより、海上運賃が上昇するとの期待が続き、海運株の上昇が顕著となった。

 総務省が22日発表した11月の消費者物価指数は、生鮮食品を除くコア指数が前年同月比2.5%上昇となり、伸び率は前月から鈍化したものの、サービス価格の伸びは拡大した。日銀が同日公表した10月の金融政策決定会合の議事要旨がタカ派的な内容だったとの受け止めもあって、早期の金融政策修正シナリオが意識された。マイナス金利解除による収益改善の期待から銀行株に物色の矛先が向かった。

 一方、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=141円80銭台までドル安・円高に振れ、輸出関連株への売りを促した。半導体株は軟調に推移する銘柄もみられ、高安まちまちの展開。週末となり手仕舞い売りの動きも出た。日経平均は伸び悩んだものの、プラス圏を維持して取引を終えた。

 個別銘柄では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、川崎汽船<9107>が買われ、スズキ<7269>や信越化学工業<4063>、資生堂<4911>が堅調に推移し、レーザーテック<6920>と東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>がしっかり。ツルハホールディングス<3391>やデジタルガレージ<4819>が水準を切り上げ、藤田観光<9722>やベネフィット・ワン<2412>が大幅高となった。

 半面、トヨタ自動車<7203>とデンソー<6902>が売られ、アドバンテスト<6857>とソシオネクスト<6526>、芝浦メカトロニクス<6590>が下落。マキタ<6586>や三井不動産<8801>、三菱ケミカルグループ<4188>が水準を切り下げた。ファーストリテイリング<9983>やしまむら<8227>が冴えない動きとなり、アシックス<7936>とサイバーエージェント<4751>が軟調。ネクソン<3659>とサイボウズ<4776>、KLab<3656>が急落した。

出所:MINKABU PRESS

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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