ムーディーズ 中国主要銀行8行の格付け見通し「ネガティブ」に変更 マカオと香港の見通しも引き下げ
ムーディーズ 中国主要銀行8行の格付け見通し「ネガティブ」に変更 マカオと香港の見通しも引き下げ
格付け会社ムーディーズは先日、長引く不動産不況による経済下振れリスクを理由に中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたが、今度は中国主要銀行8行の見通しを「ネガティブ」に変更した。
ネガティブに変更されたのは次の8行。
中国銀行、中国建設銀行、中国工商銀行、中国農業発展銀行、中国開発銀行、中国輸出入銀行、中国農業銀行、中国郵便貯蓄銀行。
また、ムーディーズは香港とマカオの格付け見通しも従来の「安定的」から「ネガティブ」引き下げた。
中国本土との政治的・経済的な結びつきが強いことを反映、中国の潜在成長率の低下や金融リスクへの広範囲な影響は香港にも影響していると指摘。ムーディーズは2020年の「香港国家安全維持法」施行や香港選挙制度の変更など、香港の政治・制度・経済的決定が今後さらに浸食されると予想している。そのほか、中国資金調達事業体(LGFV)26社を格下げ方向で見直すと発表した。
執筆者 : MINKABU PRESS
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