ＴＪＸが決算受け下落 第４四半期の見通しを嫌気＝米国株個別

（NY時間15:23）
ＴＪＸ＜TJX＞　89.78（-2.72　-2.94%）

　アパレルのディスカウント販売を手掛けるＴＪＸ＜TJX＞が下落。取引開始前に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益、売上高も予想を上回った。ただ、商品在庫は予想を上回っている。

　ガイダンスも公表し、２０２４年度通期の既存店売上高の見通しを上方修正したほか、１株利益の見通しも上方修正した。ただ、市場は第４四半期の見通しを慎重と見ているようだ。１株利益の見通しを下方修正し、予想も下回った。既存店売上高の見通しも予想を下回った。

　ハーマンＣＥＯは「第４四半期は好調なスタートを切った」と述べていたが、市場はネガティブな見方をしている模様。

（８－１０月・第３四半期）
・既存店売上高：6.0％（予想：4.5％）
　　マーマックス：7％
　　ホームグッズ：9％
・1株利益：1.03ドル（予想：1.00ドル）
・売上高：132.7億ドル（予想：131.3億ドル）
・粗利益率（調整後）：31.1％（予想：30.5％）
・商品在庫：82.9億ドル（予想：78.7億ドル）
・店舗数：4934（予想：4935）

（１１－１月・第４四半期見通し）
・既存店売上高：3～4％（予想：3.9％）
・1株利益：1.07～1.10ドル（従来：1.10～1.13ドル）（予想：1.13ドル）

（２４年度通期見通し）
・既存店売上高：4～5％（従来：3～4％）（予想：4.0％）
・1株利益：3.61～3.64ドル（従来：3.56～3.62ドル）（予想：3.72ドル）

【企業概要】
　米国内外でオフプライスのアパレルとホームファッション製品を、店舗とeコマースサイトを通じて販売する。シューズ・アクセサリー・家庭用品・アクセント家具などを取り扱う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美