パウエル発言で米10年債利回り上昇 30年債入札も後押し=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:27)
2年債 5.029(+0.097)
10年債 4.634(+0.142)
30年債 4.777(+0.163)
期待インフレ率 2.364(+0.005)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。午後にパウエルFRB議長のIMFでの討論会が伝わったが、「十分な引き締めを行ったと確信していない」と発言し、米株式市場はネガティブな反応を示している。議長は「適切となれば、躊躇なく追加利上げを行う」とも述べていた。
先日のFOMCを受けて市場にはハト派な雰囲気も広がっていたが、きょうの議長の発言はその雰囲気に冷や水を浴びせた格好。
また、この日の30年債入札で最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったことも利回りの上げを支援した。
政策金利に敏感な2年債が5%台を回復したほか、10年債も4.65%付近まで上昇。
2-10年債の利回り格差は-40(前営業日:-43)と逆イールドの拡大は一服。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.769%(WI:4.716%)
応札倍率 2.45倍(前回:2.35倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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