利下げに転じるという従来の期待は、米企業の間には共有されていない

　ＦＲＢが来週のＦＯＭＣで利上げを一時停止した後、今度は利下げに転じるという従来の期待は米優良企業の間では共有されていないという。彼らは今週の資金調達ラッシュを延期し、金融政策がタイトなままでは資金調達コストが高くなる一方であることを懸念している。

　しかし、米優良企業は水曜日までに４３０億ドルの社債を発行しており、これは予想されていた金額の２倍以上となっている。５月の１５００億ドルに続くもので、こちらも予想を上回っていた。但し、これはあくまで、やれるうちにやってしまおうという動きであり、企業のＣＦＯは年内に金利が低下すると期待しているからではないという。

　なお、３月の銀行危機の影響で、一部の企業は社債の発行量を減らしており、総発行量は昨年のこの時期よりもまだ６％少ない状態ではある。