広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ダウ平均は一時500ドル超下落 ファースト・リパブリックに再び売り=米国株後半

株式 

NY株式17日(NY時間15:46)
ダウ平均   31834.20(-412.35 -1.28%)
ナスダック   11626.41(-90.87 -0.78%)
CME日経平均先物 26790(大証終比:-240 -0.90%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ渋っているものの、本日安値圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。一時500ドル超下落する場面も見られた。ファースト・リパブリック<FRC>が再び売られていることが雰囲気を悪化させている。前日は複数の金融機関がファースト・リパブリックの支援に合意したことで、市場はひとまず落ち着きを取り戻した。

 しかし、懸念は根強い。米銀行への最後の貸し手であるFRBが前日に連銀貸出の結果を発表していたが、2つの貸出制度を通じて3月15日までの1週間で計1648億ドルを貸し出していた。2008年の金融危機時に記録した1110億ドルを上回っている。これはSVBの破綻で米中小金融機関の資金調達状況が悪化したことを示す。

 また、今後、金融機関の融資基準が厳格化されることが予想され、中小企業を始めとした米企業の資金繰りが悪化し、経済全体へのマイナス面も指摘されている。

 FRBは来週にFOMCを開催するが、0.25%ポイントの利上げが有力視されているが、現状は60%程度の確率での織り込みに留まっている。利上げは実施される可能性は高いが、同時に慎重なアプローチも強調してくるとの見方もあるようだ。ただ、いまのところは早期利下げ開始の選択肢までは有力視されていない。

 ただ、波乱の1週間だったにもかかわらず、意外にも株価指数は週足陽線で終わりそうだ。一部からは「市場には押し目買いがある。地銀の危機は経済と市場にとって大きなマイナス要因だが、2008年のリーマンショックとは違い、危機前に存在した過大な負担はサブプライムローンではなく、過度にタカ派で不合理なFRBだ」といった声も出ている。

 「FRBの引き締めサイクルのたびに経済の弱点が露呈するが、今回、われわれが経験したのは、米連邦預金保険公社(FDIC)の大失態だ。FRBが何を言うかを確認するまでは少し慎重になることを推奨する」といった声も出ていた。

 一方、悲観的な見方は相変わらず多い。「市場はまだ悲観シナリオを十分に織り込んではおらず、上値での戻り待ちの売りを推奨する」といった声も出ている。

 ファースト・リパブリック<FRC>に再び売りが強まり大幅安。アナリストからは「今回の支援は投資家の懸念払拭に役立つだろうが、FRBからの新規資金は市場金利で追加されていることから、同銀の収益力は今後、打撃を受ける可能性がある」といった指摘が出ている。

 フェデックス<FDX>が上昇。前日引け後に決算を発表し、需要の弱さを指摘したものの、通期の1株利益の見通しを上方修正しており、コスト削減が定着したことが好感されている模様。

 ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD>が上昇。2名のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、ともに目標株価を20ドルに設定した。

 デートアプリを手掛けるバンブル<BMBL>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価を24ドルに設定した。

 バイオ医薬品のマクロジェニックス<MGNX>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。

 ソフトウエア開発のブレンド・ラブス<BLND>が決算を受け大幅安。同社は住宅ローンなどの金融体験を提供するプラットフォームを手掛ける。1株損益が予想以上の赤字となったほか、売上高も予想を下回った。

 バイオ医薬品のサレプタ・セラピューティックス<SRPT>が大幅安。FDAが同社のデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治験薬「SRP-9001」に関して予想外の諮問委員会の開催を要請したことが嫌気された。

ファースト・リパブリック<FRC> 23.54(-10.74 -31.32%)
フェデックス<FDX> 220.41(+16.36 +8.02%)
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 14.36(+0.20 +1.38%)
バンブル<BMBL> 19.93(+0.56 +2.87%)
マクロジェニックス<MGNX> 6.67(-0.32 -4.58%)
ブレンド・ラブス<BLND> 0.93(-0.54 -36.74%)
サレプタ<SRPT> 123.51(-26.16 -17.48%)

アップル<AAPL> 154.99(-0.86 -0.55%)
マイクロソフト<MSFT> 277.95(+1.75 +0.63%)
アマゾン<AMZN> 98.90(-1.14 -1.14%)
アルファベットC<GOOG> 102.26(+1.19 +1.17%)
テスラ<TSLA> 179.84(-4.29 -2.33%)
メタ・プラットフォームズ<META> 197.90(-7.03 -3.43%)
AMD<AMD> 97.93(+1.33 +1.38%)
エヌビディア<NVDA> 260.26(+4.85 +1.90%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

FXアプリ スマホランキング

GMOクリック証券 56

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 121
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 13
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
GMOクリック証券 のアプリ詳細

外為どっとコム 54

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 113
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 23
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
外為どっとコム のアプリ詳細

ヒロセ通商 50

ドル円スプレッド 0.2銭(原則固定・例外あり)
豪ドル円スワップ 117
最小取引単位 1,000通貨
テクニカルの種類 13
チャート画面で発注
自動利食い・損切り
ヒロセ通商 のアプリ詳細

▶︎ FXアプリをまとめて比較する

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます