ファースト・リパブリックが上昇 預金を３００億ドル預ける形＝米国株個別

　ファースト・リパブリックに買い戻しが強まっている。一時４０ドルまで急伸する場面も見られた。複数の金融機関が支援を検討と伝わっていたが、預金を計３００億ドル預ける形で支援すると伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。米政府が画策した取り組みだという。

　ＪＰモルガン＜JPM＞、シティグループ＜C＞、バンカメ＜BAC＞、ウェルズ・ファーゴ＜WFC＞、モルガン・スタンレー＜MS＞、ＵＳバンコープ＜USB＞、トゥルーイスト＜TFC＞、ＰＮＣ＜PNC＞などがこの協議に参加しているという。大手銀はそれぞれ５０億ドルの預金を提供し、中小銀行はより少額の資金を提供することになる。

　当初は資本増強の可能性も考えられ、その場合、希薄化や上場廃止など既存株主の犠牲も想定されたことから、支援のニュースが伝わっても、同銀株には売りが続いていた。しかし、預金受け入れの形であれば、既存株主に影響はない。

（NY時間13:18）
ファースト・リパブリック＜FRC＞　33.25（+2.09　+6.71%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美