ユーロドルは売買交錯 ヒントなしもタカ派姿勢は堅持との印象=NY為替
日本時間22時15分にECB理事会の結果が公表された。クレディスイスの問題が浮上したことで、今回は利上げ幅を当初のコミットよりも縮小するのではとの期待もあったが、結局、コミット通りに0.50%ポイント引き上げ、中銀預金金利を3.00%に引き上げた。ただ、金融システムの不安定化を背景に声明では今後についてのヒントは示さなかった。
その後にラガルド総裁の会見が行われているが、タカ派姿勢は崩していない。総裁は「インフレが高過ぎる状態が長く続くと予想している」と述べていた。
次回以降の金利の道筋に対するヒントは出さなかったものの、タカ派姿勢は堅持しているといった印象だ。短期金融市場では次回5月の理事会での0.25%の利上げを織り込む動きが出ている。
ただ、ユーロドルは1.06ドルを挟んで売買を交錯させており、理事会を経ても方向感は出ていない。
EUR/USD 1.0582 EUR/JPY 139.78 EUR/GBP 0.8766
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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