小幅続落、追加利上げによる米景気悪化懸念が重し=NY原油概況
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=78.49(-0.10 -0.13%)
ニューヨーク原油の期近は小幅続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.10~0.09ドル安。その他の限月は0.17ドル安~0.21ドル高。
米金融引き締めの継続による米景気悪化懸念が重しとなった。1月の米生産者物価指数(PPI)の前年比の伸びが市場予想ほど鈍化しなかったことや、米新規失業保険申請件数が低水準で推移し雇用環境が堅調であることから、インフレ圧力の高止まりが意識され、利上げ継続が連想された。2月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は-24.3まで低下し、2020年5月以来の低水準を更新。ただ、中国の需要が回復しており、世界的な需給が引き締まっていくとみられていることは下値を支えた。
時間外取引で3月限は79.54ドルまで上昇した後に失速するとマイナス転換したが、下値は広がらず。通常取引開始後は前日終値を挟んで上下。終盤にかけて売りがやや強まり77.92ドルまで軟化したものの、動意は限定的だった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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