米雇用統計後の流れが続く 米10年債利回り急上昇=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:28)
2年債 4.477(+0.188)
10年債 3.646(+0.121)
30年債 3.676(+0.062)
期待インフレ率 2.265(+0.035)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうもNY債券市場で米10年債利回りが急上昇。先週末の米雇用統計を受けての上昇が続いている。市場からは、「市場はより遅い利下げスタートを見据えている。FRBがいつ利下げするかについて少し考え直しているようで、コンセンサスは今年第4四半期に傾斜していたが、米雇用統計で少し見直しているようだ」との声も聞かれた。
また、「先週のISM非製造業景気指数で1月のサービス業が好調だったことを受けて、パウエル議長を含む今週のFRB高官のスピーチでレトリックに変化がないかどうかを確認することになる」との指摘も出ている。明日はパウエルFRB議長がスピーチを行う予定。
10年債は3.64%まで一時上昇したほか、2年債も4.46%まで急上昇。
2-10年債の利回り格差は-84(前営業日:-77)まで逆イールドは拡大している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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