ディズニーが決算受け上昇 堅調なテーマパークとディズー+の加入者が予想以上に増加=米国株個別
ディズニー<DIS>が上昇しておりダウ平均をサポートしている。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。メディア・エンターテインメント部門は予想を下回ったものの、テーマパーク部門が堅調だった。注目のディズニー+の加入者数は予想以上に増加した。
また、12月8日にディズニー+の広告付きプランを導入すると伴に、広告なしプランの料金を月額約11ドルに引き上げると発表している。「Hulu(フールー)」と「ESPN+」を含む一部のプランも値上げを実施し、赤字となっているオンライン事業のてこ入れを図る。
同社は2024年度のディズニー+の加入者数を最大2億6000万人にするという、野心的な目標を掲げている。しかし、アナリストの間では懐疑的な見方が多い。それについて同社のマッカーシーCFOは、「24年度末までにディズニー+の中核の加入者を1億3500万人-1億6500万人、インドの『ディズニー+ホットスター』で最大8000万人を見込んでいる」と説明。合わせると最大で2億4500万人となる。
今回の決算を受けて投資判断を引き上げたアナリストもいる。驚異的なテーマパーク部門の勢いと動画配信料金の引き上げによって、同社のバリュエーションは強化されたという。コンテンツのコスト管理も動画配信の収益性の道筋に貢献するとしている。
(4-6月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.09ドル(予想:0.96ドル)
・売上高:215.0億ドル(予想:210.0億ドル)
メディア・エンターテインメント:141.1億ドル(予想:143.3億ドル)
パーク・リゾート・消費者向け製品:73.9億ドル(予想:66.5億ドル)
・営業利益:35.7億ドル(予想:33.6億ドル)
・ディズニー+加入者:1.52億人(予想:1.48億人)
・ESPN+加入者:2280万人(予想:2320万人)
・Hulu加入者:4620万人(予想:4640万人)
(NY時間09:39)
ディズニー<DIS> 122.91(+10.48 +9.32%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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