ノババックスが衝撃的な決算で大幅安=米国株個別
ワクチンのノババックス<NVAX>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字となったほか、売上高が予想の5分の1を下回った。通期の見通しも従来の半分に下方修正されている。競合他社に遅れをとった同社のワクチンへの需要が期待に応えられなかった。
同社のエルクCEOは「売上高の大幅な不足は主に2つの主要市場、米国とコバックスプログラムからの期待の変化によるものだ」と述べた。また、「米国の場合は市場に出るのが遅かったことが要因」とも語った。
同社はワープ・スピード作戦プログラムを通じて、ワクチン開発のために米政府から約16億ドルを支援金を受け取っている。この予防接種はタンパク質をベースにした技術で、従来の注射と類似。同社は、このワクチンが新技術で作られた予防注射をためらう人たちにアピールできると予想していたが、これまでのところ需要は強くない模様。
アナリストからは「同社はメッセンジャーRNAに焦点を当てたライバルに比べ、いくつかの株の更新がかなり遅れ、同社がブースター用量を認可される頃には、他のオミクロン調整ワクチンはすでに利用可能になっている可能性が高い」との指摘も出ている。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-6.53ドル(予想:+5.24ドル)
・売上高:1.86億ドル(予想:9.74億ドル)
・研究開発費:2.90億ドル
(通期見通し)
・売上高:20~23億ドル(従来:40~50億ドル)(予想:41.8億ドル)
(NY時間09:49)
ノババックス<NVAX> 43.05(-14.20 -24.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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