ダウ平均は横ばい 週末には大手銀が決算発表=米国株序盤
NY株式12日(NY時間10:08)
ダウ平均 31208.67(+34.83 +0.11%)
ナスダック 11294.79(-77.81 -0.67%)
CME日経平均先物 26430(大証終比:+150 +0.57%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。下期相場が本格化して、米国債市場では逆イールドが深まるなど、市場はリセッション(景気後退)への懸念を再び強めている。そのような中で株式市場も上値の重い展開となっている状況。
今週の米消費者物価指数(CPI)は総合指数で前年比8.8%の上昇と40年ぶりの高水準が見込まれ、FRBの積極利上げへの期待を裏付ける内容となりそうだが、それ自体はかなり織り込まれる中で、市場がどのような反応を見せるか注目されている。
また、今週から4-6月期決算が始まり、週末には大手銀の決算が発表される。大手銀については、インフレ高進およびFRBの積極利上げ、そして、ロシアのウクライナ侵攻などの混乱を受けた市場の変動拡大でトレーディング収入は2桁台の伸びが見込まれている。一方、金利上昇で金利収入も拡大が見込まれており、全体的には堅調な内容が予想されているようだ。ただし、リセッション(景気後退)への不透明感が強まる中で、貸倒引当金をどう積み増してくるか、先行きの見通しをどう示してくるかにも注目している。
現段階で、第2四半期のS&P500企業の最終利益の見通しは従来予想の6.8%増から5.7%増に下方修正されている。
アパレルのギャップ<GPS>が下落。前日引け後に5-7月期(第2四半期)のガイダンスを公表し、売上高が1桁台後半の減収となる見通しを発表したほか、営業利益率(調整後)がゼロから若干のマイナスになる可能性にも言及した。
コインベース<COIN>やライオット<RIOT>など仮想通貨関連株が下落。ビットコインが4日続落し、再び2万ドルを割り込む中で関連株にも売りが広がっている。
ギャップ<GPS> 8.27(-0.49 -5.58%)
コインベース<COIN> 53.19(-0.69 -1.28%)
マラソン・デジタル<MARA> 7.46(-0.35 -4.49%)
ライオット<RIOT> 4.72(-0.15 -3.08%)
マイクロストラテジー<MSTR> 192.07(-8.83 -4.40%)
アップル<AAPL> 145.70(+0.83 +0.57%)
マイクロソフト<MSFT> 257.96(-6.55 -2.48%)
アマゾン<AMZN> 110.15(-1.60 -1.43%)
アルファベットC<GOOG> 2316.97(-13.48 -0.58%)
テスラ<TSLA> 687.80(-15.24 -2.17%)
メタ・プラットフォームズ<META> 163.06(+0.18 +0.11%)
AMD<AMD> 74.88(-2.07 -2.70%)
エヌビディア<NVDA> 149.29(-2.23 -1.47%)
ツイッター<TWTR> 33.50(+0.85 +2.60%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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