ダウ平均は下げ一服 本格的な衝突か地域紛争レベルか見定めている状態=米国株前半
NY株式23日(NY時間12:35)
ダウ平均 33633.47(+36.86 +0.11%)
ナスダック 13342.26(-39.26 -0.29%)
CME日経平均先物 26660(大証終比:+230 +0.86%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は下げが一服している。序盤は買い戻しが先行し、ダウ平均も上昇して始まった。バイデン大統領は前日にロシアに対する制裁措置を発表したが、現段階ではさほど厳しくはないとの見方も出て、市場には安心感が広がっている。ただ、今後規模を拡大する可能性があるとも警告しており、きょうにも追加制裁を発表するとの報道も流れている状況。
ただ、株式市場は買い戻しの雰囲気を強めることはなく、買いが一巡すると戻り待ちの売りにおされ、ダウ平均は下げに転じた。ウクライナにサイバー攻撃があり、ウクライナ政府や銀行の複数のウェブサイトが機能停止したとのニュースに敏感に反応した面もあったようだ。一方、下値での押し目買いも出ているようで、ダウ平均は前日付近まで戻す展開となっている。市場はいまのところ、本格的な衝突に発展して行くのか、それとも地域紛争レベルで終わるのか、見定めているといった状態のようだ。
エネルギー株に買いが入っているほか、IT・ハイテク、自動車、医薬品も買われている。一方、産業、住宅建設、航空株は軟調。
ホームセンター大手のロウズ・カンパニーズ<LOW>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。通期見通しも公表しており、1株利益、売上高とも上方修正した。投資家はパンデミックによる消費低迷後、家庭用品の小売業者がどのように事業を拡大できるかを見ている。前日は同業のホーム・デポ<HD>の決算が期待外れだったことから、同社へも懸念が広がっていたが、きょうの決算は安心感に繋がった模様。ホーム・デポはきょうも売りが優勢となっている。
セキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ビリング(未収請求を考慮した売上高)も予想を上回っている。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益、売上高とも上方修正した。
ロウズ<LOW> 221.83(+7.24 +3.37%)
ホーム・デポ<HD> 313.65(-2.52 -0.80%)
パロアルト<PANW> 490.96(+15.45 +3.25%)
アップル<AAPL> 164.06(-0.26 -0.16%)
マイクロソフト<MSFT> 287.49(-0.24 -0.08%)
アマゾン<AMZN> 2969.00(-34.95 -1.16%)
アルファベットC<GOOG> 2590.87(+2.82 +0.11%)
テスラ<TSLA> 792.27(-29.26 -3.56%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 202.71(+0.63 +0.31%)
AMD<AMD> 114.41(-1.24 -1.07%)
エヌビディア<NVDA> 233.25(-0.65 -0.28%)
ツイッター<TWTR> 32.96(+0.03 +0.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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