JPモルガンが決算発表 株式、投資銀行部門が好調=ダウ採用銘柄
JPモルガン<JPM>が取引開始前に7-9月期決算を発表。1株利益、営業収益とも予想を上回った。債券・為替・商品(FICC)のトレーディング収益は予想以上の減収となり冴えなかったものの、株式や投資銀行部門がそれぞれ30%、45%伸び予想以上に好調だった。
同社のダイモンCEOは声明で「デルタ株の感染拡大とサプライチェーンの混乱にもかかわらず、経済が引き続き良好な成長を示したことから、力強い結果をもたらした」と述べた。
ただ、株価は冴えない反応を示している。取引開始前に発表になった米消費者物価指数(CPI)を受けて米国債利回りは一旦上昇したものの、その後は下げに転じていることから、銀行株も敏感に反応している模様。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.74ドル(予想:2.97ドル)
・営業収益(調整後):304.4億ドル(予想:298.6億ドル)
FICCトレーディング:36.7億ドル(予想:37.0億ドル)
株式トレーディング:26.0億ドル(21.7億ドル)
投資銀行:30.3億ドル(予想:26.5億ドル)
金利収入:131.8億ドル(予想:131.9億ドル)
・融資残高:1.04兆ドル(予想:1.04兆ドル)
・利付資産利回り:1.62%(予想:1.65%)
・貸倒引当金戻入:15.3億ドル(予想:-0.18億ドル)
・貸倒償却:5.24億ドル(10.3億ドル)
(NY時間09:44)
JPモルガン<JPM> 162.61(-2.75 -1.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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