ワクチン接種が入院患者数を既に押し下げか

　ゴールドマンのエコノミストの分析によると、新型ウイルス入院患者について実際の人数とワクチン接種が行われていないと想定した場合の人数を比較したところ、ワクチン接種により入院患者数は米国で約２％、英国で７％、それぞれ減少したという。ダウ・ジョーンズが伝えた。

　接種が進展する中で、ワクチン計画がないシナリオに比べ、感染による入院患者数が４月にかけて米国で５０％、英国では７５％近く急減する見通しが示唆された。

　エコノミストらは「入院患者数をめぐる足元の傾向は励みになる」とする一方で、こうした予想の下振れリスクとして「ワクチン普及の遅れや、優先して接種すべき人々の需要低迷、変異種による感染拡大、ワクチンの有効性の低下」を挙げた。