ダウ平均は続落 米追加対策への期待後退や決算を嫌気している面も＝米国株前半

NY株式27日（NY時間12:11）
ダウ平均　　　27628.54（-56.84　-0.20%）
ナスダック　　　11438.73（+79.80　+0.69%）
CME日経平均先物　23425（大証終比：-65　-0.28%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続落。前日もムニューシン米財務長官とペロシ下院議長が追加経済対策について協議していたが、米大統領選前の合意は難しいとの見方が有力視されていることが重石となっているほか、この日の決算を受けてキャタピラーや３Ｍの株価が軟調に推移していることもムードを押し下げている。

　キャタピラーは決算自体は予想を上回る好調な内容を示したものの、建設機械の小売販売が９月までの３ヵ月ベースで２０％減少しており、パンデミックによる影響は最悪期を脱したのかどうかについても明言を避けた。投資家に安心感を与えるほどの内容ではないとの見方になっているようだ。

　一方、ＩＴ・ハイテク株には買い戻しも入っている。ＡＭＤによる同業のザイリンクスの買収が伝わったこともフォローとなっているようだ。ただ、米大統領選まであと１週間となる中で、ポジション調整の動きも見られ、積極的に買戻しを試す動きまでは見られていない。今週はＧＡＦＡの決算が控えていることもあるようだ。ＩＴ・ハイテク株の決算については、全体の純利益が前年比で０．３％の減益が見込まれている。ただ、Ｓ＆Ｐ５００企業の１８．４％減よりは好決算が見込まれているようだ。なお、きょうは引け後にマイクロソフトが決算を発表予定。

　米大統領選については、開票後に次期大統領がすんなりと決まらない空白期間が出るのではとの不安も広がっており、投資家はポジションをいったん手仕舞うか、ヘッジの動きを増やしているという。

ザイリンクス　125.20（+10.65　+9.30%）
ＡＭＤ　79.44（-2.79　-3.39%）

アルファベット（C）　1594.39（+3.94　+0.25%）
フェイスブック　282.33（+5.22　+1.88%）
ネットフリックス　484.57（-3.67　-0.75%）
テスラ　424.11（+3.83　+0.91%）
アマゾン　3263.48（+56.44　+1.76%）
エヌビディア　535.43（+9.78　+1.86%）
ツイッター　50.41（+1.41　+2.88%）

ダウ採用銘柄
Ｊ＆Ｊ　144.20（+0.23　+0.16%）
Ｐ＆Ｇ　143.21（+1.91　+1.34%）
ダウ・インク　46.71（-0.44　-0.91%）
ボーイング　156.77（-4.06　-2.43%）　
キャタピラー　 158.60（-4.60　-2.73%）　
ハネウェル　 167.93（-2.24　-1.28%）　
ビザ　191.24（-1.83　-0.92%）　
ナイキ　128.86（+0.49　+0.38%）
ウォルグリーン　36.68（-0.53　-1.39%）　
３Ｍ　164.48（-1.68　-0.99%）　
セールスフォース　 249.34（+7.36　+2.94%）　
シェブロン　70.01（-0.93　-1.28%）　
コカコーラ　50.25（+0.45　+0.89%）　
ディズニー　124.30（+0.24　+0.19%）　
マクドナルド　223.91（-0.36　-0.16%）　
ウォルマート　143.09（+0.93　+0.65%）
ホームデポ　278.29（+2.25　+0.80%）
JPモルガン　99.58（-1.66　-1.60%）
トラベラーズ　 121.04（-0.50　-0.40%）
ゴールドマン　 197.52（-3.62　-1.77%）
アメックス　95.25（-1.63　-1.61%）　
ユナイテッドヘルス　321.76（-1.30　-0.39%）
ＩＢＭ　111.08（-1.14　-0.98%）
アップル　 116.94（+1.89　+1.64%）
ベライゾン　57.70（-0.12　-0.20%）
マイクロソフト　 213.11（+3.03　+1.40%）
インテル　45.84（-0.89　-1.84%）
アムジェン　225.44（+0.75　+0.33%）
メルク　79.24（+0.40　+0.50%）
シスコシステムズ　36.77（-0.90　-2.32%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美