ドル高基調継続もNY市場でやや調整

見通し 

ドル高基調継続もNY市場でやや調整

ユーロドルは一時1.1620台まで、独Ifoの弱さなども重石

トルコ中銀予想外の2%ポイントの利上げ

【東京市場】105円台前半もみ合い

 
 ドル円は105円台前半でのもみ合いに終始した。
昨日のNY市場で株安の動きが強まる中、リスク警戒感からのドル買いが広がった。目立った材料が出たというよりも、
米国の追加経済対策が議会での協議がまとまらず難航していること、
新型コロナウイルスの感染拡大の動きが米国や南欧・英国などを中心に広がっていることなどがリスク警戒につながった。
 今日もドル円は105円台前半でのしっかりの展開。NYの高値を試すだけの勢いはなかったが、下値もしっかりという展開。
レンジ的には19銭にとどまっており、やや様子見ムードも。

 ユーロドルはNY市場の安値を一時割り込むなど、ユーロ売りドル買いの動きが強まっており、ドル全面高基調に。
ドル高円高の中でクロス円は重く、ユーロ円は一時122円73銭まで値を落としている。

 この後午後8時に政策金利の発表があるトルコリラは13円60銭台での推移。円高傾向もありやや頭が重いものの、値幅は限定的。

【ロンドン市場】トルコ中銀予想外の2%ポイント利上げ

 トルコ中銀は予想外に2%ポイントの利上げを実施した。
インフレ率が政策金利水準をはるかに上回っており、政策金利が実質マイナス金利状態となっていたことが懸念されていたが
エルドアン大統領の低金利志向からの圧力もあって、利上げは難しいという見方が強かった。
この結果を受けてトルコリラ円は13円65銭前後から13円90銭台まで急騰。その後やや調整も13円80銭前後での推移としっかり。

 ドル円は朝方日本株やアジア株の軟調地合いもあり105円20銭前後まで値を落としたが、その後105円50銭台を付けるなど
ドル高の流れが継続。
ユーロドルでのユーロ安ドル売りの動きが目立った。
ユーロドルはドル買いに加え、独Ifoの弱さを受けたユーロ売りもあり1.16台前半に。

【NY市場】ドル買い一服も

 ロンドン市場で1.1670台から値を落としたユーロドルはNY朝方に1.1620台まで値を落としたが
そこから一転して買い戻しが入り1.1680台を付ける動きを見せた。
ドル買いの動きが一服した格好。
ドル円はドル高基調の中午前中に105円50銭台を付けるも、ロンドン市場同様に105円台半ばからの買いに慎重姿勢が見られ
上値を抑えられた。
もっともその分調整も目立たず高値圏推移が続いた。

【本日の見通し】ドル高基調継続か

 ドル高円安基調が継続も頭は重いという流れ。
新型コロナウイルスの感染拡大懸念が再び強まる中で週末越えのポジション維持へ慎重姿勢も見られる。
リスク警戒の動きからのドル買い基調は継続で
ドル円はしっかりの展開が見込まれるが、上値をどこまで試せるか。
105円台半ば超えの買い意欲が続くかを確認する流れ。

 ユーロドルはNY市場で調整が入ったとはいえまだリスクは下方向か。
1.17台をしっかり回復するまではユーロ安ドル高を意識する展開。
ここにきてフランスなどでの新型コロナウイルスの感染拡大が深刻。
また、来週28日からの英EU通商協議第9弾を前に突っ込んだユーロ買いがやりにくい面も。

【本日の戦略】無理をせず

 リスク警戒の強い展開では状況変化が気になる週末越えのポジション維持がややリスク。
スウィングは無理をせずの流れ。
少し上を期待で押し目買いも、ストップを確実に。
デイトレも買いからの回転が基本も、105.50超えは売りが出てくるようだとストップを短めにしての売りも戦術的にはありか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/24 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.40  1.1660  122.89
高値  105.53  1.1687  123.16
安値  105.21  1.1627  122.58
終値  105.41  1.1672  123.04
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《9/24 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23087.82 -258.67
DOW   26815.44 +52.31
S&P    3246.59 +9.67
Nasdaq  10672.27 +39.28
FTSE   5822.78 -76.48
DAX   12606.57 -36.40
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《9/24 木曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=40.31(+0.38 +0.95%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1876.90(+8.50 +0.45%)
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《9/24 木曜日に発表された主な経済指標》

【NZ】
貿易収支(8月)07:45
結果 -3.53億NZドル
予想 -3.5億NZドル 前回 4.47億NZドル(2.82億NZドルから修正)

【スイス】
中銀政策金利(2020年第3四半期)16:30
結果 -0.75%
予想 -0.75% 前回 -0.75%(スイス中銀政策金利)

【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(9月)17:00
結果 93.4
予想 93.8 前回 92.5(92.6から修正)

【香港】
貿易収支(8月)17:30
結果 -146.0億香港ドル
予想 -205.0億香港ドル 前回 -298.0億香港ドル

【トルコ】
中銀政策金利(9月)20:00
結果 10.25%
予想 8.25% 前回 8.25%(トルコ中銀政策金利)

【米国】
新規失業保険申請件数(09/13 – 09/19)21:30
結果 87.0万件
予想 84.0万件 前回 86.6万件(86.0万件から修正)(前週比)
結果 1258.0万件
予想 1227.5万件 前回 1274.7万件(1262.8万件から修正)(継続受給者数)(09/06 – 09/12)

新築住宅販売件数(8月)23:00
結果 101.1万件
予想 89.0万件 前回 96.5万件(90.1万件から修正)
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《9/24 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*トランプ米大統領
FDAのワクチン緊急使用許可の新指針、ホワイトハウスは承認する可能性もあればしない可能性もある。

*カプラン・ダラス連銀総裁
失業率は年末に7.5%と予測。
米GDPは第3四半期に年率換算30%増に、第4四半期も強い。
2021年GDP成長は3%を上回る見込み。
財政支援策が前提。
予測にはワクチンを含む必要ない。

【豪州】
*フライデンバーグ財務相
失業率が6%を下回るような雇用の増加と経済成長のための2段階計画を10月6日の予算で実施する。
第1段階は、経済を支えるための自動安定化装置を中心に対象を絞った財政支援を行い、構造改革の実施を行う。
第2段階では、第1段階の結果これにより現在6.8%となっている失業率が6%を下回ったときに、
経済に刺激を与えることから、雇用・成長・構造改革を焦点に財政バッファーの再構築へのシフトを行う。
こうした政府の財政政策は増税や重要なサービスへの支出削減を伴うことなく達成可能な目標とした。

【スイス】
*スイス中銀
フラン相場は過大評価されている。
為替市場での介入を一段と強める。
2020年GDP見通しはマイナス5%
2020年CPI見通しは-0.6%、2021年+0.1%。2022年+0.2%
不動産市場が引き続き金融市場の安定性に対するリスク。

【ユーロ圏】
*独Ifoエコノミスト
ドイツの産業界は引き続き回復。
輸出期待が際立って改善、主要輸出相手国の経済回復で。
感染率の上昇がサービス部門のセンチメントを悪化、特に旅行業界。
ブレグジットと米大統領などの独景気に対する影響はまだみられず。

*ECB、TLTROで1745億ユーロ供給

*レーンECBチーフエコノミスト
インフレ目標に戻るためには大規模な刺激策が引き続き必要。
マイナス金利はプラス金利に戻るための通路のようなもの。

【日本】
*9月月例経済報告
景気判断「持ち直しの動き」に据え置き、3カ月連続。
景気は依然として厳しい状況にある。
輸出、生産、倒産件数、雇用情勢の判断を上方修正。
個人消費、設備投資の判断を下方修正。
(内閣府)

【英国】
スナック英財務相
新たな雇用支援計画を発表。
経済の前進を認めること必要。
すべての企業や雇用を守ることは不可能。
政府が直接的に働く者の賃金を支援する。
企業が解雇することよりも短時間労働者を雇用すること助ける。
労働者は通常の雇用時間の三分の一は働く必要。
政府は三分の二の失われた賃金を補助する。
この支援計画は約6カ月間続ける。
自営業にもこの支援計画を適用する。
支援貸し付けの期間を6年から10年へと延長。
ホテルやレストランなどに対する付加価値税の減免措置を3月末まで延長。
新型コロナとともに生きること学ぶべき、恐れずに。

【米国】
*米7年債入札結果
最高落札利回り 0.462%(WI:0.461%)
応札倍率    2.42倍(前回2.47倍)

*パウエルFRB議長
FRBは平均で2%のインフレを求めている。
財政支援がなければ、景気の下振れリスクの可能性。
財政安定は、今は再優先事項ではない。
マスク、社会的隔離が経済再開を支援。
銀行は2008年の状況よりは格段に良好。
ディスインフレ圧力が世界中に広がっている。
FRBは人種的な格差に重点を置いている。
バランスシートは最終的に縮小されるが、目先はない。
メインストリート融資は年末までに100億ドルから300億ドル
に達する。
給与補償プログラム(PPP)や失業手当は、未使用資金の適切な
使用になる。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
米経済は今年中に完全回復に近づく可能性。
2021年には通常よりもインフレ圧力が高まる可能性。
財政赤字拡大なら2021年にはインフレは2%の可能性。
感染第2波が予測を支配するのは合理的ではない。
政策金利は見通しに関係なく同じ。
量的緩和(QE)の設定はいまは適切。
QE変更について非常に忍耐強くなる可能性。
FOMCは2%インフレを望んでおり、しばらくそこにある。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
短期的にインフレが激化する懸念はない。
ゼロ%付近のTIPSは低インフレへの懸念を示す。
インフレが2%を若干上回っても、鎮静化は望まない。
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《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
GFK消費者信頼感(9月)8:01
予想 -27 前回 -27

【シンガポール】
鉱工業生産(8月)14:00
予想 1.7% 前回 1.6%(前月比)
予想 2.2% 前回 -8.4%(前年比)

【英国】
公共部門ネット負債(8月)15:00
予想 395億ポンド 前回 259億ポンド

【米国】
耐久財受注・速報値(8月)21:30
予想 1.3% 前回 11.4%(前月比)
予想 1.1% 前回 2.6%(輸送除くコア・前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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