ユナイテッドヘルスの決算は好調も特殊事情=ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルスが取引開始前に4-6月期決算を発表しており、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を大きく上回った。ただ、これについて同社は、特殊事情としており、年内を通じて徐々に解消されて行くと述べている。
パンデミックにより、新型ウイルス感染以外の医療行為の延期が増え、それに伴い保険支出も縮小したという。実際、医療保険会社の重要な経営指標である、受け取り保険料に対する支払いコストの割合を示したメディカルケア・レシオは70.2%と前年の83.1%から大きく低下したほか、予想も大きく下回った。あくまで一時的な動きであり、通常の医療行為が再開されれば、保険支出は増えるという。
なお、通期の1株利益の見通しは16.25ドル~16.55ドルに据え置いた。
株価は序盤は売りが先行したものの、全体のポジティブな雰囲気に押し目買いも入りプラスに転じている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):7.12ドル(予想:5.25ドル)
・売上高:621.4億ドル(予想:633.2億ドル)
・メディカルケア・レシオ:70.2%(前年:83.1%)(予想:79.1%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):16.25~16.55ドルに据え置き
(NY時間10:44)
ユナイテッドヘルス 309.81(+1.29 +0.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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