【来週の注目材料】米市民の景況感は下げ止まり?~米コンファレンスボード消費者信頼感指数
来週はそれほど目立った経済指標の発表予定やイベントは予定されていません。5月末を前に、世界的に広がるロックダウン緩和の流れなどをにらみながらの展開が見込まれます。
そうした中で比較的注目を集めそうな米指標がいくつかありますので確認してみましょう。
まずは26日23時に発表される5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数です。
コンファレンスボード消費者信頼感指数は、前回の4月分が86.9と、3月の118.8(速報時点では120.0)と、一気に31.9ポイントの急降下となりました。水準的には2014年以来、落ち込み幅では第1次オイルショックのあった1973年以来となりました。
内訳が非常に特徴的で、現況指数が166.7から76.4まで、過去最大の落ち込み幅となる90.3ポイントの低下を示したのに対して、この後の期待を示す期待指数は86.8から93.8に7ポイント上昇しました。
企業が新型コロナウイルスの影響を一時的なものとみなし、その後の回復を期待していることがはっきりと出た指標でした。
こうした状況を受けて今回の予想ですが、87.0と前回並みの数字が見込まれています。ロックダウン緩和の動きが期待されており、今後の期待指数がより改善すると見らえる一方、雇用減の動きなどから現在の厳しい状況が示されるとみられ、前回並みの水準に落ち着くと見られます。
とはいえ、全体の数字の下げ止まり、今後の期待の高まりなどが印象付けられ、ドルを支える材料となりそうです。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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