ドル振幅後売りが広がる ひっ迫感後退などが背景に

見通し 

ドル振幅後売りが広がる ひっ迫感後退などが背景に

米経済成長、米金融機関が第2四半期-34%と見通しを示す

【東京市場】一時108円台後半

 ドル円は株高の動きなどに支えられて、一時108円72銭を付ける動きとなった。前日のNY市場での株高などを好感して、朝からアジア株が全般に堅調な動きとなり、ドル円、クロス円の支えに。米債利回りの上昇、ダウ先物時間外の上昇なども見られた。また、期末ということで仲値にかけてドル買いが一気に入る局面があり、ドル円の上昇に寄与。ユーロ、豪ドルなどに対してもドル高が強まる場面が見られた。特に豪ドルは朝の0.62台から0.6070台まで下落。
 仲値後に少し調整が入ると、午後に入ってドル売り円買いが優勢に。中国株の下げをきっかけに世界的に株が値を落とす展開。300ドル以上上げていたダウ平均株価時間外取引が高値から500ドル以上下げて22000ドル割れを付けるなどの動きを見せた。日経平均もマイナスに転じ、その後も売りが優勢に。米債利回りが0.72%台から0.67%台まで低下するなどの動きが見られた。

【ロンドン市場】ドル高から午後に入ってドル売りも

 ドル高が優勢な展開に。一時ユーロドルが1.09台前半まで値を落とした。
ドル円もロンドン朝方は東京午後の流れから108.10近辺に下落も、その後東京仲値近辺での高値に迫る動きに。
 期末がらみのドル買い需要が指摘されており材料というよりも実需に絡んだ動きではと見られた。

 ユーロに関しては対ポンドでの売りも目立つ展開。
ポンドは対ドルでも比較的しっかりの流れ。目立った材料はなく、需給がらみの動きか。

 午後に入ってドル売りが強まる展開で方向感ははっきりせず

【NY市場】ドル高の調整はいる

 ロンドン午後から一転してドル売りが優勢に。ドル円は昼前に107円台半ばに値を落とした。
その後、ロンドンフィックスにかけて術ジュのドル買いが出て上昇も、
ドル円は108円近辺が重くなり、その後再び107円台半ば割れ。
 
 ドルひっ迫感が落ち着いたことを受けて
株安などでドル安円高の動きが優勢となった格好に。
ユーロドルも1.10台を回復する流れとなっている。

【本日の見通し】方向性を探る展開

 方向性を探る展開が続く。
米FRBは各国の中銀に対する新たなドル供給の暫定的な措置を発表。
ドルひっ迫感が大きく後退する中で、
これまでドルキャッシュ需給からの動きが優勢となっていた市場で
リスク警戒感が主導する展開に。
米株がさえない動きを続ける中で、ドル円はやや頭の重い展開となりそう。
106円台への下落も意識される展開。
もっとも一時のようなパニック的な動きは抑えられており
値動きは不安定でやや大きめも、突っ込んだ動きには慎重な姿勢も。

【本日の戦略】戻り売り

 ドルひっ迫感が収まっている以上
ドル買いが進むとは考えにくい。
ゴールドマンの出した第2四半期34%マイナス成長予想などのインパクトを考えると
ドル売りが基本となりそう。
先程の定例ブリーフィングで死者数が10-24万予想となっており
このあたりのインパクトも大きい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《3/31 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.76  1.1048  119.12
高値  108.73  1.1053  119.71
安値  107.46  1.0927  118.20
終値  107.54  1.1031  118.64
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《3/31 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  18917.01 -167.96
DOW   21917.16 -410.32
S&P    2584.59 -42.06
Nasdaq  7700.10 -74.05
FTSE   5671.96 +108.22
DAX   9935.84 +119.87
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《3/31 火曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=20.48(+0.39 +1.94%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1596.60(-46.60 -2.84%)
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《3/31 火曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
鉱工業生産(2月)8:00
結果 -3.8%
予想 -4.5% 前回 -1.3%(前月比)

【英国】
GFK消費者信頼感(3月)8:01
結果 -9
予想 -15 前回 -7

実質GDP(確報値)(2019年第4四半期)15:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.0%(前期比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)

経常収支(2019年第4四半期)15:00
結果 -56億ポンド
予想 -70億ポンド 前回 -159億ポンド(経常収支)

【日本】
失業率(2月)8:30
結果 2.4%
予想 2.4% 前回 2.4%

有効求人倍率(2月)8:30
結果 1.45
予想 1.47 前回 1.49

鉱工業生産・速報値(2月)8:50
結果 0.4%
予想 0.0% 前回 1.0%(前月比)
結果 -4.7%
予想 -4.8% 前回 -2.3%(前年比)

【中国】
製造業PMI(3月)10:00
結果 52.0
予想 44.8 前回 35.7

中国非製造業PMI(3月)10:00
結果 52.3
予想 42.0 前回 29.6

【スイス】
小売売上高(2月)15:30
結果 0.3%
予想 N/A 前回 -0.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ失業率(3月)16:55
結果 5.0%
予想 5.1% 前回 5.0%(失業率)

ドイツ失業者数(3月)16:55
結果 0.1万人
予想 2.5万人 前回 -0.8万人(-1.0万人から修正)(失業者数)

ユーロ圏消費者物価指数・速報値(3月)18:00
結果 0.7%
予想 0.8% 前回 1.2%(前年比)
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.0%
予想 1.1% 前回 1.2%(コア・前年比)

【香港】
国際収支(第4四半期)17:30
結果 427.9億香港ドル
予想 N/A 前回 718.7億香港ドル(744.5億香港ドルから修正)(国際収支-経常収支)
結果 -102.8億香港ドル
予想 N/A 前回 -598.5億香港ドル(国際収支-総額)

小売売上高(2月)17:30
結果 -44.0%
予想 -40.3% 前回 -21.4%(価額ベース)
結果 -46.7%
予想 -37.5% 前回 -23.0%(数量ベース)

【南アフリカ】
貿易収支(2月)21:00
結果 142億ランド
予想 36億ランド 前回 -27億ランド(-19億ランドから修正)

【ブラジル】
雇用統計(3月)21:02
結果 11.6%
予想 11.6% 前回 11.2%

【カナダ】
実質GDP(前月比)(1月)21:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.3%

鉱工業製品価格(2月)21:30
結果 -0.5%
予想 -0.2% 前回 -0.3%(鉱工業製品価格・前月比)
結果 -4.7%
予想  前回 -2.3%(-2.2%から修正)(原材料価格指数・前月比)

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(1月)22:00
結果 3.08%
予想 3.20% 前回 2.84%(2.85%から修正)(前年比)

シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(3月)22:45
結果 47.8
予想 40.0 前回 49.0

コンファレンスボード消費者信頼感指数(3月)23:00
結果 120.0
予想 110.0 前回 132.6(130.7から修正)
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《3/31 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
新型コロナウイルス感染拡大の防止が最優先。
その後、日本経済をしっかり回復させないとならない
財政・金融、あらゆる手段を総動員し経済対策をまとめたい

*安倍首相
新型コロナ、わが国経済にも甚大な影響。
マグニチュードに見合う強大な経済対策を打ち出す。
補正予算編成、財政金融を総動員する。
テレワークや遠隔教育は国民生活の維持で喫緊の課題。
経済対策で、まず雇用、家計、事業を守る。
治療薬とワクチンの開発がカギとなる。
デジタル化を社会変革の原動力とする。
オンライン診療を活用することも重要。
(諮問会議)

*日銀、当面の長期国債などの買い入れの運営方針、4月は増加傾向

残存1年以下が3回に増加(3月は2回)
残存1年超3年以下が6回に増加(3月は4回)
残存3年超5年以下が6回に増加(3月は4回)
残存5年超10年以下が5回に増加(3月は4回)
他の残存期間は3月からの回数を据え置き

残存1年以下は500億~1000億円程度(3月は100億~1000億円程度)
残存1年超3年以下は2000億~4500億円程度(3月は3000億~5500億円程度)
残存3年超5年以下は1500億~4000億円程度(3月は2000億~4500億円程度)
他の残存期間は3月からのレンジを据え置き

【中国】
*中国人民銀行の貨幣政策委員会馬俊委員
2020年の経済成長、大きな不確実性を前にして、目標自体を設定しない可能性

*中国国務院
症状の表れていない感染者数のデータ公表を開始する方針
無症状感染について、厳重な隔離および医療管理を直ちに実行し、
透明性の高い情報公開を行い、可能な限り早期に感染源を特定し、
医学的観察のために濃厚接触者を隔離することで、流行抑制の抜け穴を減らすことができる。

*世界銀行
中国の2002年の経済見通し発表
基本シナリオの下で+2.3%
悲観的シナリオの下で+.0.1%
天安門事件の影響を受けた1990年の+3.9%をいずれも下回り
文化大革命の終結による1976年の-1.6%以来の低水準となる。
また、中国を含む東アジア・大洋州地域について
基本シナリオの下で+2.%
悲観的シナリオの下で-0.5%とした。
過度な債務を抱える国では金融不安の可能性。

【英国】
*ヴァランス英政府首席科学顧問
他人と距離を取る戦略が変化をもたらしている。
NHSでは1日当たり1000人ずつ患者が増えているが、この増加は安定している。
患者数は急増ではなく、一定数ずつ増えている。
すでにいくらかは効果が出始めているといえる。
(英BBC)

【米国】
*FRB 
米FRBは外国中銀にドル供給を行う暫定的な措置を発表。
4月6日から少なくとも6か月間は継続する。
米国債を担保とした翌日物レポ取引。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
米経済がすでにリセッションにあるかは疑問。
ウイルス終息後に米経済を最善の位置にもって行く必要。
全ての緊急ファシリティは流動性提供を目指している。
ウイルスが必要なタイムラインや行動を決定。
FRBは権限の中で何でも行う用意。
米経済はウイルスの打撃を受ける前は非常に底堅かった。

*トランプ大統領
2兆ドル規模のインフラ法案を要請。
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《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀短観(第1四半期)8:50
予想 -10 前回 0(大企業製造業・業況判断)
予想 2 前回 20(大企業非製造業・業況判断)
予想 -15 前回 0(大企業製造業・先行き)
予想 -1 前回 18(大企業非製造業・先行き)
予想 1.7% 前回 6.8%(大企業全産業・設備投資)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(2月)15:00
予想 0.1% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前月比)
予想 1.5% 前回 2.1%(1.8%から修正)(前年比)

ドイツ製造業PMI・確報値(3月)16:55
予想 45.5 前回 45.7

ユーロ圏製造業PMI・確報値(3月)17:00
予想 44.6 前回 44.8

ユーロ圏失業率(2月)18:00
予想 7.4% 前回 7.4%

【スイス】
SVME購買担当者景況指数(3月)16:30
予想 42.2 前回 49.5

【英国】
CIPS製造業PMI・確報値(3月)17:30
予想 47.0 前回 48.0

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(27日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -29.4%(前週比)

ADP雇用者数(3月)21:15
予想 -15.0万人 前回 18.3万人

ISM製造業景気指数(3月)23:00
予想 45.0 前回 50.1

建設支出(2月)23:00
予想 0.6% 前回 1.8%(前月比)

【ブラジル】
鉱工業生産(2月)21:00
予想 -2.4% 前回 -0.9%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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