弱い展開が続く 20300円-20600円のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆
弱い展開が続く
●6日のNY株式市場はリスク回避の売りが続き、続落。2月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は市場予想を上回る増加となったが、先行きの景気悪化に対する警戒感が強く、長期金利の10年債利回りは一時0.66%まで低下し過去最低を更新。ダウは一894ドル安まで下げたが、国家経済会議のクドロー委員長が「新型コロナウイルスの経済への影響に対処するため効果のある措置を講じたい」と述べたことや、ボストン連銀のローゼングレン総裁が「資産購入の対象拡大」に言及したことにより急速に下げ幅を縮めた。
ダウ工業株 25864.78(-256.50)▼0.98%
ナスダック 8575.62(-162.98)▼1.87%
S&P500 2972.37(- 51.57)▼1.71%
●本日の日経平均は弱い展開が続くと読む。CME日経平均先物の終値は2万0430円で、先週末の東京市場の日経平均終値2万0749円と比べ320円ほど安い水準。先週末の大阪取引所の日経平均先物2万0320円で終了。
★日経平均株価のポイント
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2万0749円 先週末終値
2万0430円 CME日経平均先物
2万0110円 19年8月6日安値
●騰落レシオ(25日)58.13%
●今週の予定
9(月)
日 1月 経常収支
日 Q4 国内総生産(GDP)2次速報値(前期比)
独 1月 鉱工業生産季調値
10(火)
米 ミシガン州党員集会
中 2月 生産者物価指数(PPI)(前年比)
中 2月 消費者物価指数(CPI)(前年比)
欧 Q4 国内総生産(GDP)改定値(前年比)
中 2月 マネーサプライM2(前年比)
中 2月 人民元建て新規融資・融資残高(前年比)
11(水)
OPEC月報
米 --- USDA需給報告
英 1月 国内総生産(GDP)予測値
米 2月 消費者物価指数(CPI)季調値
12(木)
欧 1月 鉱工業生産
米 3月2日週次 新規失業保険申請件数
欧 3月 ECB理事会
13(金)
独 2月 消費者物価指数(CPI)
米 3月 ミシガン大消費者信頼感指数速報値
米 前週分 CFTC建玉明細
国内・外資の大手金融機関で経験を積んだのち、『あすなろ投資顧問』に在籍。市場動向分析、市場心理分析、チャートだけでは語らない「大局的な視野」を持ち日々銘柄を分析。顧客に寄り添うアドバイスに定評があり、個人投資家の資産形成をサポートいたします。