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【要注意】再度の暴落可能性高まる

達人の予想 

東京オリンピックの中止リスク

3日の日経平均株価は前日比1.22%マイナスの21082円73銭、TOPIXは前日比1.36%マイナスの1505.12ポイント、マザーズ指数は前日比2.28%マイナスの724.61ポイント、東証2部指数は前日比0.54%マイナスの6226.39ポイント、ジャスダック指数は前日比0.50%マイナスの149.66ポイントとなりました。

想定以上に弱い反発局面となりました。

前夜の米国ダウ指数の大幅高を受け、寄り付きこそ高く始まりましたが、その後失速。2日の上げ幅を打ち消す展開となりました。

・前夜の米国ダウ指数の大幅上昇
・堅調な中国株

にも関わらず、日本株が大きく失速した理由として考えられるのが、

「為替(円高)」

です。G7の声明文で協調利下げや財政出動など具体策を盛り込まない見込みになるとの報道が嫌気し、円が買い戻されたことが円高の理由となっています。現状では世界各国にとってまだ「コロナウイルス」によって経済が大きなダメージを受けていないという認識なのかもしれません。日本政府も特段大掛かりな経済対策は打ち出しておらず、当面、

「株安・円高」

のトレンドが続きそうです。
このトレンドが転換するタイミングとしては、

・感染者数の減少
・治療薬の開発
・大規模な経済政策

のいずれかが発表された時だと考えますが、もうしばらく時間はかかりそうです。当面株安・円高トレンドが続くでしょう。

それよりもむしろ怖いのが、

「東京オリンピックの中止(無観客開催)」

です。仮にオリンピックの中止が発表された場合、大きな暴落が起こるのではないかと危惧しています。現状ではかなり大きな確率であり得ると考えています。

このように東京オリンピックの中止リスクがあるなか、なかなか積極的に買いづらい状況が続いています。大きな下落と小幅な反発を繰り返しながら日経平均株価は下落トレンドで推移しそうです。

このような局面では次に今回の安値を下回ってきたら要注意です。
念のため下値を掲載しておきます。


・日経平均株価 20834
・TOPIX 1488.89
・マザーズ指数 697.07
・東証2部指数 6006.48
・ジャスダック指数 144.16

下値までそれほど余地がなくなってきました。この底値を割り込んだ時は要注意です。株価の底抜けの可能性が高くなります。仮に底値を割り込んだ場合はすみやかにポジションを閉じることをおすすめします。

執筆者 西村剛

執筆者 : 西村剛|フェアトレード株式会社 代表取締役

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。

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