感染に改善の兆しなく米10年債利回りは下げ続く 急速にブルスティープ化=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:34)
2年債 1.163(-0.062)
10年債 1.334(-0.018)
30年債 1.821(-0.004)
期待インフレ率 1.546(+0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは小幅に低下。 新型ウイルス感染に関しては特に改善の兆しはなく、きょうはブラジルでも感染例が確認されており、5大陸に感染が拡大している。
米疾病対策センター(CDC)は「米国内で感染が起きると予想している」と述べ、その場合の政府が講じる学校閉鎖やイベントの中止などに繋がる可能性があるとしている。トランプ大統領が現地時間の夕方に声明を発表する見通し。
10年債はプラス圏に上昇する場面も見られたものの、警戒感は根強く下げに転じている。
10年債は1.38%まで上昇後に過去最低水準の1.30%付近まで低下している。政策金利に敏感な2年債は一時1.15%台まで低下した。
なお、この日は米5年債入札が実施されたが、反応は限定的だった。
米5年債入札結果
最高落札利回り 1.150%(WI:1.149%)
応札倍率 2.46倍(前回2.33倍)
2-10年債の利回り格差は+17(前営業日+12)に急速にブルスティープ化している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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