<12/9~12/13> 来週の日経平均の動き
SQへ向けて大荒れか?
12月に入って全国的に急にすごい寒さがやってきました。
この時期にしては関東でももう雪が降るかという予報まで出るくらいなので、例年に比べてかなりの寒さですね。
そんな寒さの中、相場は来週のメジャーSQに向けて徐々にヒートアップしてきました。
日経平均は、すでに11月半ば過ぎから短期で下降トレンド入りしているため、基本的には下がる流れの中にあります。
上値抵抗線は、23600円にあるため、ここまで来ると跳ね返されるという動きが続いていますが、下げたところでもしっかり反発し、23000円~23600円までのレンジ内を上下する動きとなっています。
このレンジを抜けるには、何かしらの大きな力が必要で、そのきっかけとなるのが、12/6夜に発表となる米雇用統計でした。
この結果次第によってはこのレンジをブレイクする動きになるかと思っていましたが、結果として雇用統計の内容はポジティブで良い内容だったので、上昇はしましたが依然としてこのレンジ内の動きにとどまっています。
本来ならサプライズに近い内容を好感して、200円くらい上に走りそうですが、100円程度の上昇となっており、またしても23600円のレンジ上限は抜けられず跳ね返される形となりそうです。
雇用統計後に上昇したことで、強い上昇相場が戻ったと思われる方が多いかと思いますが、この程度の戻りで上値抵抗ラインできれいに踏みとどまっていることを考えると、目先上の流れは目いっぱいに近いと感じています。
SQに向けて海外勢の手口を見ると、SQに向けてコール売り、プット買いのポジションがはっきりしてきたので、あとはどのタイミングで大きな仕掛けを入れてくるかというだけになります。
SQ週は荒れるという格言通りに、外人が大きくプラスになるとしたら22500円~23000円を狙ってつけに行くかもしれません。
雇用統計後に一旦落ち着いてきたところで、SQに向けて最後の仕掛けが入ってくるタイミングでもあるので、週明けは一変して急落、急反発する場面もあるかもしれません。
今の流れを考えたら、SQに向けて外人は下に持っていきたい意志が出ているので、雇用統計後に戻ったところは勢いに乗って買いでついていくのではなく、下落に備える準備をしておきましょう。
下値は22000円~22500円あたりと考えています。
元証券会社の株式トレーダー。買いと売りを併用した独自の投資法で、リーマンショックなどの暴落にも強い、安定したトレードを実現。大型株を中心に、どんな相場にも一貫した方針で、安定性を重視したトレードが得意。システムトレードのテラス等で戦略を公開中