東京株式(大引け)=371円安、ハイテク株中心に売りがかさみ反落
3日の東京株式市場は主力銘柄を中心にリスク回避の地合いとなり、日経平均株価は反落。後場に下げ幅を広げる展開となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比371円60銭安の4万1938円89銭と反落。プライム市場の売買高概算は22億3610万株、売買代金概算は5兆79億円。値上がり銘柄数は740、対して値下がり銘柄数は832、変わらずは47銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧州株市場が全面安となったほか、米国株市場でもNYダウが一時600ドル近い下げをみせるなど軟調で、これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが悪化した。米株市場では長期金利の上昇を背景にエヌビディア<NVDA>をはじめハイテク関連に売りが目立ち、この流れを引き継ぐ格好となった。前場は下げも小幅にとどまっていたが、後場寄りから先物を絡めた売りが日経平均を押し下げる格好に。ただ、個別株は中小型株の一角に買いが観測され、全体に逆行する銘柄も少なくなかった。後場に入って値下がり銘柄数が増加したが、それでも全体の51%を占めるにとどまった。売買代金はかろうじて5兆円台に乗せた。5兆円台は6営業日ぶりとなる。
個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が大幅下落を余儀なくされたほか、三菱重工業<7011>の下げも目立った。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>なども冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、三菱商事<8058>も安い。アステリア<3853>が下落率トップに売り込まれ、ミガロホールディングス<5535>、文化シヤッター<5930>も大幅安。東京電力ホールディングス<9501>も大きく水準を切り下げた。
半面、売買代金上位に食い込んだフジクラ<5803>が強さを発揮、アドバンテスト<6857>も小幅ながらプラス圏で着地した。JX金属<5016>がしっかり、ファーストリテイリング<9983>、三井物産<8031>も買いが優勢だった。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が物色人気。インターメスティック<262A.T>、日本ヒューム<5262>が急騰、内田洋行<8057>も値を飛ばした。ツルハホールディングス<3391>、ウエルシアホールディングス<3141>も大幅高。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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