ダウ平均は横ばい FOMC待ちの雰囲気が強い=米国株後半
NY株式18日(NY時間15:41)
ダウ平均 34614.01(-4.23 -0.01%)
ナスダック 13692.92(-15.41 -0.11%)
CME日経平均先物 33085(大証終比:-195 -0.59%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は横ばい。前半はプラス圏での推移が続いていたが、終盤になって先週末付近に戻している。市場では今週のFOMC待ちの雰囲気が強まっており、投資家の間では据え置きがほぼ確実視されているが、ここからFRBがどのようなスタンスを取るのかを見極めようとしている。
その意味でもFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は注目を集めそうだ。現在、市場ではあと1回の利上げの可能性を示唆してくるとの見方が多い。ドット・プロットがどのような姿勢を示すかは11月と12月の金利予想にとって極めて重要だが、短期金融市場では年内の利上げ確率を48%と五分五分と見ている。
先週のインフレ指標は見た目は追加利上げを正当化する内容ではあるものの、エネルギー価格上昇の影響が大きく作用し、それを除けば、インフレ鈍化を示唆する内容とも受け止められている。米株式市場でもそれ自体に対するネガティブな反応は限定的だった。
市場はエネルギー価格上昇が、今後どう波及してくるのかに注目しているが、労働市場が依然として底堅く推移する中で、物価上昇は今後も続く可能性があるとの声も出ている。また、全米自動車労組(UAW)のストライキが物価に上昇圧力をかける可能性も指摘されている。ストライキでは大幅な賃上げの可能性があり、最近の労使交渉の成功と相まって、賃金上昇期待を下支えしている。
IT・ハイテク株は買い戻しが出ていたものの、依然として上値は重い。ただ、アナリストからは、アップル<AAPL>のアイフォーン15の事前予約状況が予想以上に好調といった報告や、半導体では、DRAM価格が予想よりも早く改善し始めたとして、アナリストによるマイクロン・テクノロジー<MU>の投資判断の「買い」への引き上げも伝わっていた。
アーム<ARM>が続落。アナリストが投資判断を「売り」でカバレッジを開始したことを嫌気。目標株価はIPO価格51ドルよりも低い46ドルに設定。同社株には人工知能(AI)の導入進展で恩恵を受けるとの期待のプレミアムがついているが、同社をAIの勝者と断定するのは時期尚早だと指摘している。
アルテリックス<AYX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は従来の54ドルで変わらず。
電気自動車(EV)のニコラ<NKLA>が大幅高。新COOにチャン氏を任命する人事を発表した。
ユニティ・ソフトウェア<U>が大幅安。アナリストが、新しい価格体系は長期的に代替エンジンおよびオンラインサービス、広告収益化からのオプション価値を失うリスクがあると指摘。
繊維・材料加工のアルバニー・インターナショナル<AIN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の100ドルから106ドルに引き上げた。
アルテリックス<AYX> 37.00(+2.15 +6.18%)
マイクロン<MU> 70.21(+0.33 +0.47%)
アーム<ARM> 57.08(-3.67 -6.04%)
ニコラ<NKLA> 1.57(+0.38 +31.93%)
ユニティ<U> 33.47(-2.85 -7.84%)
アルバニー<AIN> 91.25(+5.78 +6.76%)
アップル<AAPL> 178.15(+3.14 +1.79%)
マイクロソフト<MSFT> 327.44(-2.78 -0.84%)
アマゾン<AMZN> 139.48(-0.92 -0.65%)
アルファベットC<GOOG> 139.11(+0.81 +0.59%)
テスラ<TSLA> 265.17(-9.22 -3.36%)
メタ・プラットフォームズ<META> 301.56(+1.25 +0.42%)
AMD<AMD> 101.81(+0.32 +0.32%)
エヌビディア<NVDA> 437.75(-1.25 -0.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。