米求人件数は21年4月以来の低水準 採用も落ち込む
米労働省がこの日発表した6月の米求人件数は658.2万人に減少し、2021年4月以来の低水準となった。労働市場は全般的に堅調だが、労働者に対する需要が幾分軟化していることが示唆された。採用は2021年2月以来の低水準に落ち込んでいる。
解雇も小幅に減少し、昨年12月以来の少なさとなり、企業が人員を手放すのに消極的であることが示されている。
米求人件数は製造業中心に減少した一方、ヘルスケアや娯楽などサービス業の一部は増加した。自発的離職者の割合である離職率は2.4%に低下し、21年2月以来の低水準に並んでいる。
求人件数が記録的な高水準で推移してきたことは、過去1年4カ月に及ぶ積極的な米利上げの重要な論拠となってきた。求人倍率はは1.6倍で、前月からほぼ変わらず。パンデミック前は約1.2倍だった。
*米求人件数(6月)23:00
結果 958.2万人
予想 965.0万人 前回 961.6万人(982.4万人から修正)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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