アップル、「ビジョンプロ」生産目標を引き下げと伝わる=米国株個別
アップル<AAPL>が軟調。ただ、先週末に終値ベースで達成した時価総額3兆ドルは維持している。複合現実ヘッドセット「ビジョン・プロ」の生産目標を削減していると伝わった。英FT紙が報じた。デザインの複雑さに製造業者が苦慮しているためだという。
アップルおよび生産を委託された中国の立訊精密工業(ラックスシェア)の関係者によると、2024年のビジョン・プロの生産台数は40万台未満になる見通し。アップルは初年度の販売の内部目標を100万台としていたという。
ヘッドセットの特定の部品を委託された中国のサプライヤー2社は、初年度に僅か13万-15万台分の部品しか要求されていないという。
最大の問題の1つは、ヘッドセットで最も高価な部品であるマイクロOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイで、アップルは欠陥のない製品の割合に不満だという。ソニーと台湾のTSMCが6月のビジョン・プロのデモンストレーションに際して、このディスプレーを提供したとされるが、両社ともコメントの求めに応じていない。
(NY時間09:42)
アップル<AAPL> 193.46(-0.52 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。