ダウ平均は小幅に5日続伸 FOMCの結果待ちの雰囲気が強い=米国株前半
NY株式12日(NY時間12:26)
ダウ平均 33928.78(+52.00 +0.15%)
ナスダック 13354.60(+95.46 +0.72%)
CME日経平均先物 32660(大証終比:+240 +0.74%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日続伸し、小幅高での推移が続いている。市場は今週のFOMCの結果待ちの雰囲気が強い。市場では、FRBは追加利上げを見送るとの見方が強まっており、短期金融市場では75%程度の確率で据え置きの可能性を見ている。明日発表の米消費者物価指数(CPI)の結果次第ではシナリオに変化が出る可能性もあるが、現在の予想では前回から鈍化が見込まれており、インフレが沈静化しているとの見方を支援すると見られている。
しかし、市場の予想では今回は据え置くものの、次回7月FOMCでの利上げの可能性を強調して来るとも見られている。そこが最後の利上げとなり、その後は高金利を当面維持すると見られている。
一方、「もし、FRBがインフレ抑制に進展が見られたと認識し、今回の6月のほか7月も一時停止を行うのであれば、一部のセクターにとっては、買いを入れる青信号になる」との指摘も出ている。S&P500は先週、昨年10月安値から20%超上昇し強気相場に入ったが、市場はS&P500が4300ドルの大台を固めることができるか注目している。
本日もIT・ハイテク株は買いが先行しており、特にオラクル<ORCL>やアドビ<ADBE>、ブロードコム<AVGO>が上げを主導。オラクルは引け後に決算発表を予定している。IT・ハイテク株はAI関連を中心に上げが続いているが、その中でも出遅れ感のある銘柄にきょうは資金が入っているようだ。
テスラ<TSLA>の上昇が続いており、きょうで12日続伸。同社株としては過去最長の連騰となる。GM<GM>とフォード<F>が自社の電気自動車(EV)をテスラのスーパーチャージャーに対応させる動きを見せたことや、同社の「モデル3」が米税額控除の対象となったことなど、ここ数週間の好材料が株価の上昇に拍車をかけている。今年に入ってから株価はほぼ2倍。
クルーズ株が上昇。特にカーニバル<CCL>は大幅高となっている。複数のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同業のノルウェージャン<NCLH>とロイヤルカリビアン<RCL>の目標株価も引き上げ。大手3社の需要の勢いは続いていると指摘している。
オラクル<ORCL> 116.85(+7.00 +6.37%)
アドビ<ADBE> 468.67(+14.67 +3.23%)
ブロードコム<AVGO> 840.81(+36.19 +4.50%)
カーニバル<CCL> 14.99(+1.90 +14.48%)
ノルウェージャン<NCLH> 18.68(+1.51 +8.79%)
ロイヤル・カリビアン<RCL> 93.08(+1.86 +2.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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