アプライドが決算受け時間外で株価軟調=米国株個別
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。
同社は声明で「半導体は戦略的に重要な市場となり、材料工学によって主要な技術が転換することで、われわれの成長機会は飛躍的に拡大する。長期的な見通しは非常に明るい」と述べた。ディッカーソンCEOも声明で「われわれは第2四半期に好調な業績を達成し、今年は市場予想を上回る業績を達成できると期待している」と述べた。
第2四半期はアナリストが懸念していたほどの急激な落ち込みはなかったものの、第3四半期の売上高は減収を見込んでいる。半導体メーカーは歴史的な在庫過剰に悩まされており、設備のアップグレードや新しい工場への支出を削減せざるを得ない状況にある。そのため、同社などの企業も受注が減少し、パンデミック時のような成長が脅かされている。
しかし、同社は自動車や工場設備に搭載するチップの増産ラッシュから利益を得ており、スマホやPCの受注減を補っている。消費者の需要が回復していないことから、半導体メーカーは設備投資に消極的になっているようだ。
株価は時間外で小幅安で推移。
(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.00ドル(予想:1.83ドル)
・売上高:66.3億ドル(予想:63.7億ドル)
・粗利益率(調整後):46.8%(予想:46.5%)
(5-7月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.56~1.92ドル(予想:1.63ドル)
・売上高:約57.5~65.5億ドル(予想:59.7億ドル)
(NY時間16:39)時間外
アプライド<AMAT> 129.20(-0.72 -0.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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