インテル、ドイツ半導体工場の補助金増額を要求=米国株個別
インテル<INTC>はドイツ東部での半導体工場建設を進めるために、ドイツ政府から40-50億ユーロの補助金増額を求めていると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
インテルは欧州委員会の承認を前提に68億ユーロの政府補助金を得てドイツのマグデブルクに工場を建設することで既に合意している。しかし、経済的な逆風により昨年末にプロジェクト着工を延期し、現在は追加支援を求めているという。
インテルは声明で「世界経済の混乱は、建設資材からエネルギーに至るまで、コストの上昇をもたらした。他の場所での建設とのコスト格差に対処し、このプロジェクトを世界的に競争力のあるものにするためにドイツ連邦政府との建設的な対話に感謝している」と述べている。
インテルは昨年、フランスでの研究センターとアイルランドでの既存施設の拡張を含む、当時330億ユーロに相当するEU全域での大規模な拡張計画を発表した。その計画の中で最も重要なのは、マグデブルグを本拠地とする生産拠点だった。2022年初頭、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発して以来、欧州のエネルギー価格は非常に不安定で、昨年は過去最高水準まで高騰。また、インフレにより建設費や資材費も高騰している。
ドイツ経済省はインテルとの協議についてコメントを避けたが、EUが2030年までに世界の半導体の20%を生産するという目標を掲げていることに言及した。
(NY時間15:18)
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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