ノルウェージャンが決算受け大幅安 通期EBITDAが予想下回る=米国株個別
クルーズのノルウェージャン・クルーズ・ライン<NCLH>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益およびEBITDAの赤字は予想以上に膨らんだ。ガイダンスも公表し、通期のEBITDAは黒字を見込んでいるものの、予想を下回る見通しを示した。
また、売上高から航空運送費、旅行代理店手数料およびその他の直接費用を控除した純利回りは2019年比で4.75-6.25%を見込んでいる。これは従来と変わらず。
株価は冴えない反応を示している。アナリストは「同社株は今年これまでS&P500株価指数を大幅にアウトパフォームしていた。そのため、決算後に利益確定売りが出ることが予想される」と指摘している。また、「復活したガイダンスは一部の投資家を失望させるかもしれないが、同社は非常に保守的な見通しを取ったと確信している」とも述べている。
「通期のコストガイダンスは以前の説明よりは良いものの、投資家の期待に比べればまだ高い。われわれは引き続き健全なブッキングに対する同社のコメントを重視する」とも語った。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-1.04ドル(予想:-0.87ドル)
・売上高:15.2億ドル(予想:15.0億ドル)
・EBITDA(調整後):-4140万ドル(予想:-864万ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・減価償却:約2億ドル(予想:2.02億ドル)
(通期見通し)
・EBITDA(調整後):18.0~19.5億ドル(予想:19.3億ドル)
・減価償却:約8.30億ドル(予想:8.56億ドル)
(NY時間13:43)
ノルウェージャン<NCLH> 14.53(-1.97 -11.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。