ターゲットが決算受け上昇 弱い見通しも在庫改善を好感=米国株個別
ディスカウントストア大手のターゲット<TGT>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想外のプラスとなり、売上高、1株利益とも予想を上回った。ただ、ガイダンスでは予想を大きく下回る1株利益の見通しを示している。
株価は発表直後は時間外で売りが強まったものの、動きが一巡すると買い戻しが優勢となりプラスに転じた。在庫を好感している模様。第4四半期末の在庫が早期入荷の増加にもかかわらず、前年比で3%減少したことが安心感に繋がった模様。裁量品カテゴリーの在庫が前年比13%減少し、高頻度商品のカテゴリーの在庫増を一部相殺した。
コーネルCEOは声明で「裁量カテゴリーにおける保守的なアプローチと高頻度商品における信頼性へのコミットメントを反映し、非常に健全な在庫ポジションで年を越せたことを嬉しく思う」と述べた。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:0.7%(予想:-1.7%)
デジタル:-3.6%(予想:5.1%)
・1株利益(調整後):1.89ドル(予想:1.48ドル)
・売上高:309.8億ドル(予想:304.6億ドル)
・粗利益率(調整後):22.7%(予想:23.5%)
・営業利益(調整後):11.6億ドル(予想:10.1億ドル)
・営業利益率:3.7%(予想:3.5%)
・EBITDA(調整後):18.7億ドル(予想:16.4億ドル)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.50~1.90ドル(予想:2.19ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.75~8.75ドル(予想:9.25ドル)
(NY時間09:53)
ターゲット<TGT> 171.92(+5.11 +3.06%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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