ズーム・ビデオが決算受け時間外で6%上昇=米国株個別
ズーム・ビデオ<ZM>が引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しは予想を下回っているものの、1株利益の見通しは予想を上回った。
今回の決算は、顧客がパンデミック前の習慣に戻っても同社のビデオ会議ソフトを使い続けていることを示した。ガイダンスもパンデミック時の劇的な好不調のサイクルを経て再び足場を固めつつあることを示唆している。
パンデミックによる閉鎖でオフィスワーカーや消費者が同社のプラットフォームに殺到した2020年に株価は急騰。しかし、2021年と2022年にその価値の大半を失っている。
ユアンCEOは声明で「マクロ環境が引き続き全体の成長にマイナスの影響を及ぼしているものの、健全なバランスシートと営業キャッシュフローの創出力を維持している」と述べた。インターネット電話やコンタクトセンターなどビデオ以外のサービスの進展もアピールしている。
株価は時間外で6%上昇。
(11-1月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.22ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:11.2億ドル(予想:11.0億ドル)
・FCF:1.83億ドル(予想:1.50億ドル)
・法人会員:21万3000件(予想:21万6600件)
・過去12カ月の売上高が10万ドル以上:3471件(予想:3601件)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.96~0.98ドル(予想:0.87ドル)
・売上高:10.8~10.9億ドル(予想:11.1億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.11~4.18ドル(予想:3.53ドル)
・売上高:44.4~44.6億ドル(予想:45.9億ドル)
(NY時間16:47)時間外
ズーム・ビデオ<ZM> 78.20(+4.48 +6.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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