アンダーアーマーが決算受け大幅安 サプライチェーン問題などへの懸念示す=米国株個別
アンダーアーマー<UAA>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算を発表し、売上高は予想範囲内となった。なお、同社は今年度から決算期末を従来の12月末から3月末に移行している。今回の1-3月期は移行期間の四半期となる。
通期の見通しについては、前年4月ー今年3月末までと比較して5%ー7%の増収を見込んでいるほか、1株利益は0.63ドル-0.68ドルを見込んでおり予想を下回っている。
同社は今年度の売上高見通しについて、生産およびサプライチェーン問題、中国のロックダウンの影響により、注文キャンセルの決断をしたが、それ伴う約3%の押し下げ分を含んでいると説明した。
配送料や原材料コストに対する想定されるインフレ圧力、不利なチャネルミックスおよび為替変動により、粗利益率も低下を見込んでいるという。
アナリストからは、「今後数四半期に渡って利益率が厳しくなることを引き続き懸念している。恐らく消費者心理の悪化で売上高見通しを達成できなくなった場合、利益率の低下はより深刻になる可能性がある」との指摘が聞かれた。
(1-3月期)
・1株損益(調整後):-0.01ドル
・売上高:13.0億ドル(予想:13.2億ドル)
アパレル:8.76億ドル
ライセンス:0.26億ドル
フットウェア:2.96億ドル
北米:8.41億ドル
EMEA:2.28億ドル
アジア太平洋:1.81億ドル
南米:0.45億ドル
・粗利益率(調整後):46.5%
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.63~0.68ドル
・売上高:5~7%増
・粗利益率:1.5~2.0%低下
・営業利益:3.75~4.00億ドル
(NY時間09:43)
アンダーアーマー<UAA> 10.89(-3.41 -23.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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