ロッキード・マーチンが決算冴えず下落 F-35戦闘機の製造コストが上昇=米国株個別
ロッキード・マーチン<LMT>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ミサイルや戦闘機などの部門を始め、各部門の売上高が予想を下回った。受注残も前年比8.9%減少。通期についても予想を若干下回る見通しを示している。
同社は、F-35戦闘機の製造コストが上昇し、米国防総省との15-17機の契約交渉が滞っていると語った一方、カナダ、ドイツ、スイス、フィンランドからの最近の受注により、235機のF-35戦闘機の受注を追加する予定で、世界的緊張とウクライナ危機により、F-35、F-16、ミサイル防衛用バッテリーの需要が高まっているとも述べている。ただ、同社のタイクレットCEOは「ウクライナ危機による潜在的な売上高への影響を定量化するのは時期尚早」と語った。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):6.44ドル(予想:6.21ドル)
・売上高:149.6億ドル(予想:155.5億ドル)
ミサイル・火器管制:24.5億ドル(予想:26.3億ドル)
航空:64億ドル(予想:64.8億ドル)
ロータリーおよびミッション・システム:35.5億ドル(予想:38.8億ドル)
宇宙事業:25.6億ドル(予想:25.9億ドル)
・受注残:1342.3億ドル
・営業キャッシュフロー:19.3億ドル(予想:20.4億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):26.70ドル(予想:26.77ドル)
・売上高:約660億ドル(予想:661.3億ドル)
(NY時間13:21)
ロッキード・マーチン<LMT> 462.26(-5.18 -1.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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