航空株の上昇が目立つ ウクライナ危機の影響は軽微との見方も=米国株個別
アメリカン航空<AAL>やデルタ航空<DAL>といった航空株の上昇が目立っている。市場ではウクライナ情勢に楽観的な見方も出始めており、原油が急速に利益確定売りに押されていることが航空株をサポート。また、今回のウクライナ危機による大西洋航路への影響は小さいとの期待も高まっている模様。
デルタ航空とヴァージン・アトランティック航空のCEOが会見しており、ロシアのウクライナ侵攻で大西洋航路の予約やキャンセルにはほとんど影響を受けていないと見込んでいると述べていた。
デルタ航空のバスティアンCEOとヴァージンのワイスCEOは、ロンドンでの共同会見を行い、燃料費上昇を顧客に転嫁する能力について楽観的な見方をしていると述べていた。デルタ航空は燃料価格上昇に対してヘッジを行わず、顧客にコストを転嫁するという。また、ヴァージンは50%の要件に対して様々な金融商品を含むヘッジ対策を取り、残りは顧客に転嫁する予定だとしている。ヴァージンのCEOはコスト転嫁が可能であれば、燃料事情が業績見通しに影響を与えるとは考えていないとも述べていた。
デルタ航空はヴァージンの筆頭株主で株式の49%を所有。
(NY時間10:34)
デルタ航空<DAL> 34.94(+2.87 +8.95%)
アメリカン航空<AAL> 15.47(+1.22 +8.56%)
ユナイテッド航空<UAL> 37.94(+2.92 +8.34%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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