ダウ平均は横ばい IT・ハイテク株は売り優も全体的に落ち着いた反応=米国株前半
NY株式11日(NY時間12:19)
ダウ平均 35208.74(-32.85 -0.09%)
ナスダック 14083.43(-102.21 -0.71%)
CME日経平均先物 27350(大証終比:-350 -1.28%)
きょうのNY株式市場、IT・ハイテク株には売りが優勢となっており、ナスダックは下落しているものの、その他はまちまちな値動きとなっており、ダウ平均は前日付近での推移となっている。前日は強い米消費者物価指数(CPI)とブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派な発言から、FRBの積極的な利上げ期待を高め、株式市場は急速に下落した。
市場は3月FOMCでの0.5%の大幅利上げを織り込み、年内に1.75%ー2.00%まで政策金利は引き上げられるとの予想も出ている状況。0.25%ずつの利上げと仮定すれば、次回3月以降、年内は毎回FOMCで利上げを行うことを意味し、計7回の利上げとなる。
しかし、市場からは、FRBはそれほど急激ではなく、より段階的な利上げにしたいと考えているとの指摘も出ている。 前日にブラード総裁はタカ派な発言をしていたが、来週以降、FOMCメンバーがどう考えているのか、発言などは要チェックではある。
そのような中で株式市場は、足元の決算が良好なこともあり、1月に見られたような悲観的な雰囲気にはなっていないようだ。最近の相場は乱高下しているものの、好業績や新規感染の減少、一部州でのマスク義務化解除などに助けられ、いまのところ、ダウ平均は週足で3週連続の陽線で終わりそうだ。
個別に不動産情報のジロー<Z>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回った。住宅市場の活発化を反映して、主力の住宅部門が好調だった。「住宅スーパーアプリ」を目指す同社の姿勢は投資家に歓迎されている。
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力の北米での販売が好調だった。ただ、株価は冴えない反応。サプライチェーンの問題により、春夏シーズンおよびそれ以降に重大な影響が及ぶ可能性があるとの認識を示した。
ジロー・グループ<Z> 57.70(+8.91 +18.26%)
アンダーアーマー<UAA> 18.01(-2.00 -9.99%)
アップル<AAPL> 171.72(-0.40 -0.23%)
マイクロソフト<MSFT> 300.33(-2.05 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 3122.54(-57.53 -1.81%)
アルファベットC<GOOG> 2754.65(-17.40 -0.63%)
テスラ<TSLA> 888.56(-15.99 -1.77%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 223.96(-4.12 -1.80%)
AMD<AMD> 118.44(-7.33 -5.83%)
エヌビディア<NVDA> 248.34(-9.90 -3.83%)
ツイッター<TWTR> 36.92(-0.16 -0.43%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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