ブラード総裁の発言をきっかけに売り加速=米国株後半
NY株式10日(NY時間15:43)
ダウ平均 35177.34(-590.72 -1.65%)
ナスダック 14153.75(-336.62 -2.32%)
CME日経平均先物 27395(大証終比:-305 -1.11%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げを加速しており、一時600ドル超の下げ幅となった。FOMCメンバーのブラード・セントルイス連銀総裁の発言をきっかけに売りが加速している。
この日の米消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことを受けて、ブラード総裁は「0.5%の大幅利上げと7月1日までの1%までの政策金利引き上げを支持する」と述べた。同総裁はFOMCメンバーの中でもタカ派の急先鋒となっている。
米CPIは前年比7.5%と予想を上回る強い内容となり、インフレ長期化への警戒感とFRBの利上げ期待が一層強まっている。短期金融市場では3月のFRBの0.5%の大幅利上げの確率を70%程度まで高める動きが見られている。米国債利回りも上昇し、10年債が2%台まで上昇する中、IT・ハイテク株を中心に売りが広がった。
銀行や産業など景気循環株への押し目買いが活発に入り、一時プラスに転じる場面も見られた。きょうも取引開始前までにディズニー<DIS>やコカ-コーラ<KO>など大手企業の決算が発表になっていたが、好調な内容が多く、足元の決算への安心感が下値をサポートしていたようだ。ただ、ブラード総裁の発言で、一気に失速した格好。
個別に玩具のマテル<MAT>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、EBITDAの見通しが予想を上回った。
クラウド電話APIのトゥイリオ<TWLO>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表。第1四半期のガイダンスも公表し、売上高は予想を上回る見通しを示した。
ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が下落。前日引け後に決算を発表し、株価も上昇して始まったものの、投資家説明会が失望売りに繋がった模様。同社は2024年度までの長期見通しを公表し、50億ドルの最終利益を見込んでいる。アナリストからは同社のガイダンスは基本的に予想と一致しており、上振れがなかったことが、市場を失望させたとの声も聞かれた。実現性に懐疑的な見方も出ている。
データドッグ<DDOG>が商いを伴って大幅高。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも1株利益は予想を下回っているものの、売上高は予想を上回った。
サイバーセキュリティのアイロンネット<IRNT>が商いを伴って大幅高。中東の湾岸協力会議(GCC)の国と、政府や金融、インフラ企業をサイバー攻撃から守る複数年契約を締結したことを発表した。業務上の安全性を守るために具体的な国名は匿名にしている。
ディズニー<DIS> 151.98(+4.75 +3.23%)
トゥイリオ<TWLO> 206.72(+4.71 +2.33%)
ウーバー<UBER> 37.57(-2.63 -6.53%)
コカ・コーラ<KO> 61.27(+0.23 +0.38%)
マテル<MAT> 24.44(+1.69 +7.43%)
データドッグ<DDOG> 173.08(+17.58 +11.31%)
アイロンネット<IRNT> 4.34(+0.83 +23.50%)
アップル<AAPL> 172.22(-4.06 -2.30%)
マイクロソフト<MSFT> 301.12(-10.09 -3.24%)
アマゾン<AMZN> 3168.00(-55.79 -1.73%)
アルファベットC<GOOG> 2763.11(-65.95 -2.33%)
テスラ<TSLA> 903.03(-28.97 -3.11%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 227.16(-4.84 -2.09%)
AMD<AMD> 125.33(-7.52 -5.66%)
エヌビディア<NVDA> 257.77(-9.28 -3.48%)
ツイッター<TWTR> 37.30(-0.54 -1.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。