ダウ平均は4日続伸 アルファベットやAMDの決算への反応がサポート=米国株後半
NY株式2日(NY時間15:38)
ダウ平均 35643.86(+238.62 +0.67%)
ナスダック 14405.10(+59.10 +0.41%)
CME日経平均先物 27470(大証終比:-70 -0.26%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は上げ幅を広げる動きが見られており、200ドル超の上昇となっている。きょうのNY株式市場でダウ平均は4日続伸。この日はアルファベット<GOOG>やAMD<AMD>が決算を受けてポジティブな反応を示していることが全体をサポートした。1月はIT・ハイテク株などの成長株への売りが強まっていただけに、両銘柄の反応は安心感に繋がった模様。
市場からは、「投資家は先週月曜日の安値で一旦調整終了と判断し始めており、ファンダメンタルズが良好であることを決算で再認識させられている」との楽観的な声も出始めている。これまでのところ、S&P500企業の36%以上が決算を発表し、78%以上が予想を上回る利益を計上している。本日は引け後にメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)<FB>とクアルコム<QCOM>が発表を予定。
1月の株式市場はFRBの動向が売りを誘発していたが、一部のFOMCメンバーは利上げが金融市場を混乱させることを望んでおらず、少なくとも3月の0.5%の大幅利上げに意欲を示す者はほとんどいないことも安心感に繋がっているとの声も聞かれる。
一方、ウクライナ情勢は依然として緊迫化しており、警戒感は強まっている。バイデン大統領が米軍を東欧に派遣することを承認した。ロシア側は不快感を示しており、緊張はなお続いている。しかし、株式市場はいまのところ、静観の雰囲気も出ている。
個別に決済サービスのペイパル<PYPL>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、営業収益は予想を上回ったものの、1株利益は予想範囲内に留まった。第4四半期の総取扱高も前年比23%増の3395億ドルと、この2年で最低の伸びとなった。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも予想を下回る見通しを示している。
出会いやデート用のアプリを手掛けるマッチ・グループ<MTCH>が上昇。決算は不調も、「ティンダー・コイン」の全世界展開を発表したことが好感されている模様。
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルとしている。
GM<GM>が決算を受け下落。ただ、アナリストからは第4四半期の業績が予想を上回り、2022年の販売台数の見通しも良好だったことから、全体的にポジティブだったとのコメントも聞かれる
医療機器のボストン・サイエンティフィック<BSX>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、ガイダンスで第1四半期、通期とも1株利益が予想を下回ったことが嫌気された。ただ、アナリストからは、第1四半期のガイダンスは保守的との指摘も聞かれた。
ペイパル<PYPL> 132.84(-42.96 -24.44%)
アンダーアーマー<UAA> 19.62(+0.54 +2.80%)
マッチ・グループ<MTCH> 118.96(+6.87 +6.12%)
GM<GM> 53.44(-0.63 -1.17%)
ボストン・サイエンティフィック<BSX> 41.44(-2.07 -4.75%)
アップル<AAPL> 175.16(+0.55 +0.31%)
マイクロソフト<MSFT> 313.20(+4.44 +1.44%)
アマゾン<AMZN> 3001.90(-21.97 -0.73%)
アルファベットC<GOOG> 2972.00(+214.43 +7.78%)
テスラ<TSLA> 903.35(-27.91 -3.00%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 322.83(+3.83 +1.20%)
AMD<AMD> 122.42(+5.64 +4.83%)
エヌビディア<NVDA> 251.36(+4.98 +2.02%)
ツイッター<TWTR> 36.46(-1.67 -4.37%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。