リーバイスが決算受け上昇 アナリストからも高評価=米国株個別
リーバイ・ストラウス<LEVI>が上昇。前日引け後に6-8月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国での売上高が前期比で17%伸びたほか、欧州は35%伸びた。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しを上方修正している。また、同社の取締役会は2億ドル相当の自社株買いプログラムを承認した。
アナリストからも高評価が出ている。今回の力強い決算は一部の悲観的な投資家の見立てが間違っていたことを証明し、同社の価格決定力がサプライチェーン圧力の克服を支援したと指摘。ただ、サプライチェーン問題の影響は軽微だったものの、インフレ圧力は、その多様な製造基盤と価格決定力によって相殺されたもの以上だったという。
同社は、綿花価格の高騰など一時的な課題に対処するうえで好位置にある。22年上半期までは1桁台前半のインフレ率で製品コストを再交渉しており、22年下半期も1桁台半ばに収まると予想される。また、今回の第3四半期の最大の好ポイントの1つは、粗利益率の持続的上昇と、10%台半ばの平均販売価格(AUR)の伸びだったという。
(6-8月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.48ドル(予想:0.37ドル)
・売上高:15億ドル(予想:14.8億ドル)
米国:8.38億ドル
欧州:4.94億ドル
アジア:1.65億ドル
・EBIT(調整後):2.22億ドル(予想:1.98億ドル)
・FCF:1.60億ドル
(9-11月・第4四半期見通し)
・売上高:前年比20~21%増 2019年比6~7%増
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.43~1.45ドル(従来:1.29~1.33ドル)
(NY時間09:58)
リーバイ・ストラウス<LEVI> 26.12(+1.88 +7.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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