フォードが逆行高 韓国SKとのバッテリー工場への投資を材料視=米国株個別
フォード<F>が逆行高。韓国のバッテリーメーカー、SKイノベーションと共同で114億ドルを投じ、電気自動車(EV)用バッテリーを生産する3工場とEV版ピックアップトラック「Fシリーズ」の組立工場をテネシー、ケンタッキー両州に建設する計画を発表した。フォードにとっては過去最大規模の投資となる。
このプロジェクトでEVとEV用バッテリーの2大生産拠点が誕生し、約1万1000人の雇用が創出されるとしている。フォードが70億ドル、SKが44億ドルを出資する。2025年に稼働を開始予定。同プロジェクトは25年までにEVに300億ドルを投資するフォードの投資計画の一環。
今回の発表に関してアナリストからは、驚くべきことではないとの指摘も出ている。フォードは2030年までに北米のバッテリー容量140ギガワット時を目標としており、今回発表の計画では容量は141ギガワット時になる。ただ、追加された組立能力の統合については驚きでもあり、フォードがバッテリー式電気自動車のコストを下げる革新的な方法を模索していることが示されているという。この発表は、フォードが二次電池式電気自動車(BEV)テクノロジーのリーダーとしての浮上を計画しているもう1つの兆候だとも述べた。
(NY時間14:45)
フォード<F> 14.39(+0.23 +1.62%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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