銀行株が軟調 FRBが補完的レバレッジ比率の条件緩和措置を今月一杯で終了=米国株個別
銀行株が軟調に始まっている。取引開始前にFRBがパンデミック対応で導入していた金融機関向けの補完的レバレッジ比率(SLR)の条件緩和措置を今月一杯で終了すると発表したことが嫌気されている。
補完的レバレッジ比率は金融機関の自己資本比率規制の1つで、分子に中核的自己資本(ティア1)、分母には貸し出しのほか国債などの保有有価証券、デリバティブ取引のエクスポージャー額などを入れて計算する。
金融機関からは期限延長の要請が出ていたが、パウエルFRB議長は今週のFOMC後の会見でその質問に沈黙を守っていた。
なお、今回の緩和措置終了により、金融機関が自己資本比率を保つために、分母に来ている保有国債を売却するのではとの見方から、ニュースが伝わった直後から米国債は売りが強まり、利回りは急上昇している。
(NY時間09:43)
JPモルガン 152.83(-4.82 -3.06%)
シティグループ 71.86(-1.98 -2.68%)
バンカメ 37.75(-1.19 -3.06%)
ウェルズ・ファーゴ 39.57(-1.24 -3.04%)
ゴールドマン 342.21(-5.79 -1.66%)
モルガン・スタンレー 81.94(-2.00 -2.38%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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