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米債利回りが低下し、ドル高に調整

見通し 

米債利回りが低下し、ドル高に調整

米10年債入札が好調で債券価格上昇(利回り低下)

ポンドは、一時買いが強まる、ベイリー総裁がマイナス金利導入に消極的

【東京市場】ドル円は104円台前半でのもみ合い

 昨日104円台にしっかり乗せたドル円は104円台前半でのもみ合いとなった。
昨日のNY市場で104円40銭前後まで上昇したドル円は、104円10銭台まで調整委が入って東京朝を迎え、
はじめは同水準でのもみ合いに。
ドル高基調が継続する中で午前中に104円30銭台を付けるなどややしっかりも、NY市場の高値を試すほどの勢いは見られず、
その後ももみ合いが続いた。

 米債利回りの上昇傾向が続いており、10年債利回りが一時1.15%台に乗せるなど高い水準での推移となる中でドル高基調が継続した。
もっとも、104円台半ばから105円にかけての水準は売りが並んでいるとみられており、高値を買い上げる動きにはつながらず。

【ロンドン市場】ベイリー英中銀総裁がマイナス金利に消極姿勢

 ポンド買いが優勢な展開となった。
ベイリー英中銀総裁がマイナス金利について議論すべき課題は多いと導入に消極姿勢を示し
ポンド買いの動きが広がった。

 ポンドドルは一時1.36台まで上値を伸ばした。ポンド円も141円台前半から後半へ。

 その他通貨もポンド買いドル売りからドル安選好も続かず。
ドル円は104円10銭前後がしっかりで下げは限定的に。
 

【NY市場】米10年債入札好調でドル売り

 直近のドル買いを支える米10年債利回りは一時1.18%台まで上昇も
入札がかなり好調となったことで大きく低下(債券価格が上昇)、1.13%前後を付ける動きを見せた。

 これまでドル買いを支えてきた米長期債利回りの上昇が一服したことで
ドル買いにも調整の動きが広がり、ドル円は104円30銭台から103円70銭台まで値を落とした。
1.21台を付けていたユーロドルも1.22台を回復する動きに。

【本日の見通し】ドル高一服で次の流れ探る

 これまでのドル買いの流れが一服。
ドル高の材料となっていた米債利回りの上昇が収まっており、調整が入る展開に。
ただ、10年債利回りはかなり下げてきたとはいえ1.13%前後と水準的にはかなり高め。
突っ込んだドル売りには慎重姿勢が見られると考えられる。

 ドル円は103円台後半を中心に次の流れを探る展開に。
米債利回りの上昇が再び強まるようだと104円台の回復もありそう。

 ユーロドルは1.22台を回復してきた。1.2250までは
これまでの上昇局面で買いに回った向きのポジション調整からの売り注文も予想されるところ。
頭の重さを確認したい。

【本日の戦略】レンジ取引中心か

 レンジ取引を意識する展開。
ドル高に調整もここからの売りは限定的か。
米債利回り動向などをにらみつつの展開が続く。
ドル円は103円台後半を中心に、103円台半ばあたりのしっかり差を確認。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/12 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.26  1.2151  126.68
高値  104.33  1.2210  126.87
安値  103.72  1.2137  126.54
終値  103.76  1.2207  126.66
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/12 火曜日の主要株式指数》
日経  28164.34 +25.31
DOW   31068.69 +60.00
S&P    3801.19 +1.58
Nasdaq  13072.43 +36.00
FTSE   6754.11 -44.37
DAX   13925.06 -11.60
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/12 火曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=53.21(+0.96 +1.84%)
NY金先物2月限(COMEX)(終値)
1オンス=1844.20(-6.60 -0.36%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《1/12 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
国際収支(11月)08:50
結果 18784.0億円
予想 15495.0億円 前回 21447.0億円(経常収支)
結果 23393.0億円
予想 20087.0億円 前回 19833.0億円(経常収支(季調済))
結果 6161.0億円
予想 4746.0億円 前回 9711.0億円(貿易収支)

【南アフリカ】
製造業生産高(11月)20:00
結果 -1.3%
予想 1.5% 前回 3.2%(2.6%から修正)(前月比)

【インド】
鉱工業生産指数(11月)21:00
結果 -1.9%
予想 -1.0% 前回 4.2%(3.6%から修正)(前年比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/12 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*カプラン・ダラス連銀総裁
今四半期の米経済は縮小せず、今年は5%の成長を果たす。
失業率は現状の6.7%から年末までに4.5-4.75%まで低下する可能性が高い。
今年後半に量的緩和の縮小に向けた議論を開始することを望んでいる。

*米10年債入札結果
最高落札利回り 1.164%(WI:1.172%)
応札倍率    2.47倍(前回2.33倍)

*トランプ大統領
暴力は望まない。決して望んでいない。
弾劾計画は激しい怒りをもたらしている。
大手IT企業はとんでもない過ちを犯した。
支持者に言ったことは完全に適切だった。

*1月19日にイエレン氏の承認公聴会
 バイデン次期大統領から次期米財務長官に指名されているイエ
レン氏の上院財政委員会での承認公聴会を1月19日に実施する
と伝わった。

*ボスティック・アトランタ連銀総裁
インフレがどの程度強く反発するかを監視している。
経済における多様性の欠如が規律を傷つけている。
ベーシックインカムの議論は継続する必要。
ベーシックインカムは常識外れな議論ではない。
米国は全国民に行き渡る経済を必要としている。

*メスター・クリーブランド連銀総裁
見通しに変化がなければ、2021年に政策変更の必要はない。
見通しの不透感や下振れリスクは軽減。
景気は前半は減速するが、後半は加速を見込む。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビュー。
昨年の米GDPは2.5%のマイナス成長を見込む。
今年見通しは非常に力強く、トレンドを上回る。
インフレは幾分高く推移するとみている。
資産購入ペース縮小を判断するのは時期尚早。
今年の景気の基本シナリオは良好。

*ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
インフレが2%超を示唆もFRBは対応しないと思う。
中銀のインフレ抑制はかなり可能。

*ローゼングレン・ボストン連銀総裁
ワクチン接種率の低さは短期的に経済に影響。
多くがワクチン接種すれば、下期の消費は急回復の可能性。
年内を通じてゼロ付近の金利水準は適切。
この先2年間、雇用は大幅に改善する可能性。
経済が力強くなるまで債券購入は継続。
この先2年間はインフレは2%に安定しない可能性。

【ユーロ圏】
*シュナーベルECB理事
2021年はインフレが上昇するとみている。
短期的なインフレ上昇では金融政策は変更されないだろう。
回復を加速するために、財政刺激策が必要。

*ルメール仏経済相
2021年下半期には経済が大きくリバウンドするだろう。
今年の政府目標、GDP6%成長は困難も。
今年の成長はワクチン接種、普及のスピード次第。

*メルケル首相
ドイツはあと10週間のロックダウン必要な可能性と警告。

【英国】
*ベイリー英中銀総裁
マイナス金利について議論の的となっている。
マイナス金利について議論すべき課題は多い。
消費者に対してマイナス金利を適用する国はない。
マイナス金利の浸透性は銀行システムに依存する。
低金利長期化する状況である良い理由がある。
金利水準についての見通しにとって、生産性向上が要諦。
将来の刺激策の必要性について結論付けること時期尚早。

*ブロードベント英中銀副総裁
インフレ見通しについて推測することは困難。
通常の景気サイクルでは二番底は極めてまれだ。
第4四半期GDPは前年比10%減となりそうだ。
失業が経済のスラックについての最善の指標。
仮に使われるのであれば、マイナス金利は貸し出しを後押しすることが必要とされる。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
失業率(12月)8:00
予想 4.2% 前回 4.1%

【日本】
マネーストックM2(12月)8:50
予想 9.2% 前回 9.1%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産指数(11月)19:00
予想 0.2% 前回 2.1%(前月比)
予想 -3.3% 前回 -3.8%(前年比)

【南アフリカ】
実質小売売上高(11月)20:00
予想 -2.6% 前回 -1.8%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(8日までの週)21:00
予想 N/A 前回 1.7%(前週比)

消費者物価指数(12月)22:30
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.2%(前年比)
予想 0.1% 前回 0.2%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.6% 前回 1.6%(食品エネルギー除くコア・前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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